goo blog サービス終了のお知らせ 

香ばしい日々

このpopo風味、味わって頂けたらうれしいです

友情愛情下克上 5

2004-01-26 | 恋話+都々逸
有名な彼なので学校中に、私達の噂は広まった。中学の頃は「好き嫌い」
なんて、あまり世間に公表できない世代だったけど、
私達は堂々としたもんだった。先生の前でも後輩の前でも
いつも一緒にいた。もちろんTの事が気にならない訳ではなかったけど、
それはそれで恋愛のスパイス的な醍醐味なのです。
その恋愛観は今も変わってない。

夏休みも受験勉強と称して、Hちゃんと学校で逢い、一緒に帰った。
その間も手紙のやりとりは続いた。今で言うとメールなんだとうね。
メールはすぐに返事をもらえるけど、手紙は一日たたないと返事はこない。
こんな時間差も、恋愛感情を膨らませる要因なんだろうな。
Aちゃんにもつきあえた喜びを伝えたけど、リアクションが薄かった。
幸せぼけをしてた私にはその時見えなかったのだ、彼女の気持ちは。

その後からだ。別の友達から
「Aちゃん、一年の時からHちゃんを好きだったんだって」
と聞いてしまったのは。思えばAちゃんは三年間ずっとHちゃんと一緒の
クラスだったのだ。一番彼を知っていたのも彼女だったかもしれない。
でも2年になり私という存在ができ、Hちゃんへの感情が
はっきりしたのかもしれない。押さえていた感情の前に、
私の手放しのHちゃんへの愛情表現はどんな風に彼女にうつったのだろう。
自分の感情を押し殺して私へエールを送ってくれたのだろうか?

当時はショックで、その事実を問いただす事なく過ごしていた、
その間もAちゃんは普通に接してくれる。
私はそれとなく好きな人いるの?と聞いてみた。彼女は煮え切らない返事。
いつもそうだった、私がチョコか飴、どちらを食べる?と聞く時も
「んー、どちらかというと飴でいいや」となる。
おやつの事ではないのだ!自分の好きな人への気持ちをきいているのに、
いつも曖昧なまま。「○○は私の事なんて気にしないで、
Hちゃんと幸せになったらそれでいいじゃん」
これは…偽善なのか?性格だから仕方ないが、私は欲しいものは
手に入れたいと、切に願うタイプ。彼女は違ったんだ。「どうせ私は…」
とちょっと卑屈になる。正々堂々気持ちを伝えてくれたら、
私も対処法があったけど、割り切れない気持ちのまま季節がかわっていった。
そして、私はHちゃんの事は大好きなまま、Aちゃんとも友達のまま、
受験を迎える事になる。

高校は3人とも別々だった。

それから一年経ち、結局Hちゃんとは別れた。

その後もAちゃんは地元に就職し私は仙台にでてきた。
彼女とはごくたまに連絡をし合う仲のまま、つきあいは続き、
去年彼女は結婚した。
その結婚の時もごたごたがあり、友達で出席したのは私を含め2人。
その披露宴先でHちゃんが結婚して子供が生まれた事をきき、
ダブルでショックをうけた。

そして先月その子供の写真をみてショックのあまり、寝込んだ…。
Hちゃんそっくりだったのです…。ほんと、いい嫁もらったよ、
Hちゃん一族!!
AちゃんやHちゃんに幸せあれ!!


今日の都々逸
あなた恋しと鳴く蝉よりも泣かぬ蛍が身を焦がす

蝉にしかなれない私。
蝉も蛍も短い生涯、一生懸命いきてゆくのさ。


最後にみなさまへ
本当に長文におつきあい頂きどうもありがとうございました☆
ただただ、感情のままにつらつらと書いてしまいました。
ここまでおつきあい下さった方、ほんとうに感謝ですよぉ!!
どうぞこれからも末永くおつきあい下さいませ☆☆

友情愛情下克上 4

2004-01-26 | 恋話+都々逸
7/5の帰り道、Hちゃんを呼び出しプレゼント、ケーキ、手紙を渡した。
二人ともすごく笑顔だった。彼は誕生日での照れへの笑顔。
私はこれで最後かも知れないとの笑顔。二つの笑顔の意味は
まったく違うけど、私は楽しい雰囲気を精いっぱい演出した。
次の日の6日はなんにもなく、Hちゃんと廊下ですれ違っても
目を合わせなかった。声が聞こえたり、彼の名前を聞く度、
それはそれは辛かった事を覚えてる。ちょっとでも彼からアクションが
くるのではないかという淡い期待も崩れ、早々に家路についた。
7日。学校にいくのもしんどい気分の時…。昼休みに、なんとTと、
その友達からHちゃんが話があるから放課後教室にいて、
との呼び出しをくらう。なんだよー、寄りによってTもいるなんて…。
でもHちゃんから話なんて…、ちょっぴりどきどき…。

席に座っているとHちゃんが「よぉ!」と入ってきた(きたーー!)
はやる心を押さえつつ、「ケーキうまかったでしょ!家庭科苦手だけど
頑張ったっつうの!」みたいな態度をとってしまう(か、かわいくない…)
「んー、昨日腹壊して最悪だったー、薬もつけてくれればいいのに!、、
ウソウソ!」良かった、いつものHちゃんだ、
それにいつものわたしでいられる。もうこれだけで涙が出そうなんです。
つい二日前の事なのに、ずいぶん話してない気持ち。
ここからHちゃんは手紙への核心をついてきた。
「あのさー、、、ネームプレートさぁ、あいつにあげるの?」
「…まだわかんない」
「……。おまえさー、今好きなやついるの?」

…好きな人…。どうしよ、どうしよ。でも好きな人は…

「ん。(無言でHちゃんを指差す)」
「よかったぁ。」

彼は「よかったぁ」と言った。いつもいつもはぐらかすHちゃんが
ちゃんと向き合ってくれた瞬間だった。

俺の気持ち、といって渡された手紙には「かわいい女や、性格いい女なら
いっぱいいる。でもおまえしかいない、
その髪が前のように伸びる迄一緒にいる」って内容がしたためてあった。
それは今でも手もとにある。言ってしまえばHちゃんからもらったものは
全てあるかも!物には罪はないものね。

それから7/7は私にとって、人生がバラ色に変わった日だった。

**こちらにつづく↓**
友情愛情下刻上 5

友情愛情下克上 3

2004-01-26 | 恋話+都々逸
それでも
廊下で会うと叩いてきたり、どつく真似をしたり、Hちゃんは何かと
アクションを起こしてくれた。それがすっごくすっごく嬉しかったんです。
他の人と違う態度で接してくれてる、っていうのが優越感だったり、
それだけで一日ハッピーでいられた!すんごく純粋だったんだなー。

その間もAちゃんに二組でのHちゃんの様子や、周りの女子からの
アプローチをきいたりして、落ち込んだりもした。でもやーっぱり
満足出来ず、ついに告ることに!!
いつものように手紙にしたんです。メモじゃなくちゃんとした
レターセットで。スキーの時に買ったキーホルダーを添えて。
そしたらお返事が!
そこにはね…。2年の時に相談してた相手K君の事を引き合いにだして
「第二のKを作ろうとしてるんじゃないのか?クラス離れたけど、頑張ろう」
って書いてあった。うん??それってそれって?!
つきあってもOKって事?
きゃ~、もう有頂天になりましたよっっ。そっかー、彼女かー。
ふさわしい彼女になろうなんて殊勝な事考えたり。
でもね…。全然変わらない。彼から電話が来る事もないし、
一緒に帰る事もない。手紙も来ないし、ないないづくし。
これは私の勘違いなんだ、と気が付く迄時間はそんなに掛かりませんでした。
だって、彼の気持ちが見えてこないから。
そこで私は一生一度の大勝負にでた。

腰まであった長い髪をばっさり切り、彼の誕生日7/5に向け、ケーキを作り、
以前Hちゃんからもらった「第二のKをつくる気か」の手紙を同封し、
またもや新しい手紙を書いた。
以前から私のネームプレートを欲しいっていってくれる奇特な男子がいて、
(当時好きな人のネームプレートをもらう事がはやっていた)
その子にあげようと思っている事、今迄Hちゃんの事好きでたまらず、
ひっついて回って迷惑かけた事へのお詫び。
そしてもう二度と廊下であっても声も掛けないし手紙もださないよ、
その証拠にばっさり髪をきったよ、と。

勝算は…五分五分だったと思う。これで駄目ならほんとに
あきらめようとしたからね。(でもきっとあきらめきれなかったと思うけど)
今思えばこわい中学3年生、
そんな知恵、どこから頂いてきたの?「少コミか?ぶ~けか??」

**こちらにつづく↓**
友情愛情下克上 4

友情愛情下克上 2

2004-01-26 | 恋話+都々逸
私の場合、好きな気持ちを自覚したら最後、黙っていられないのが性分で、
Aちゃんや周りにいってたんだと思う。態度でもばればれだったし。
塾の帰りなど、オリオン座を見ながら公園でHちゃんとの出来事を友達に
語ったり、直接Hちゃんに電話したり…、私って積極的。

そして中2最後の一代イベント、スキー合宿。
そのグループ作りでもHちゃんと組みたかったので休み時間から
「組もうね作戦」を実行していた。それは単純に「数学の宿題やって
あげるから絶対組もうね」である。中学生男子、単純だから理由なんて
聞いてこない。「やってくれるならいいよ」である。Hちゃんには
感ずかれていたかもしれない私の気持ちだが、そんなこと恋愛初心者には
どうでもいいのです、Hちゃんと話することができれば!女子はAちゃん
Mちゃん私。男子はHちゃんと+二人。班のしおり作りとか、自由散策で
どこに行くかとか、決めるのはすごくたのしかったー!

まんまと5泊6日の合宿中、同じ班で過ごす事が出来、帰りの
お土産やさんで「FOREVER MY LOVE」っていうペアキーホルダーを
買ってしまいました。二つ合わせると☆型になるやつ。
まぁなんて先走りしすぎな中学時代。
そんな楽しくきらきらした中2も終わりかけの頃。
私にはHちゃんを好きになって、気が付いた事がありました。
それはHちゃんがあるヒトを好きだと言う事。


ある人とは小学校から一緒のT。彼女は学年トップクラスの頭脳派で
美人さん。たくさんのヒトから慕われてて、私などへなちょこの、
とても太刀打ちできる相手ではないのです。身の程知らずもいいとこだけど、
それでもHちゃんを好きだった。

神様の意地悪か、恋愛への試練かTと私は一緒のクラス、
「絶対三年でも同じクラスになりますようにっ」っていう願いも空しく、
私は一組、Hちゃんは二組、しかもAちゃんも同じ二組に
なってしまったんです。

どーんより暗い中3の始まりでした。

**こちらにつづく↓**
友情愛情下克上 3

16歳差の恋愛 ,3

2004-01-12 | 恋話+都々逸
ライバル出現!!!



初めての方はお先にこちらから↓
16歳差の恋愛 ,1
16歳差の恋愛 ,2


デデデデーン!(ロープレでこんなチープな音しか思い付かないのは
私テレビゲーム歴、えんじと白のツートンファミコンで、
時が止まってるんです……)

敵が現れた!
さぁpopoは何をだす?
手札は「若さ」しかないぞ。「経験値」はまだレベル2しかないっ

しかも敵は、「魔女・才色兼備」

戦う?
OR
逃げる?

私の出した答えは
逃げる

もうこれはしっぽ巻いて逃げるしかなかった。

戦う前から試合放棄だったのです。
だって、勝ち目ないもの、魔女じゃ。

彼女は恋愛マスターだった!いつもは男っぽいフリしてて
それとなくH氏といるときだけ「女」をだす、私の苦手なタイプ。
私達がつきあってる感じも、わかってて、H氏を私の前でご飯に
さそったり!きーーっ!!

子供な私はまんまと魔女の手の上で踊らされた格好になった。
周りも「H氏と魔女はおにあいだ」なんて囃し立てるから、
私はどんどん小さくなって、居場所がなかった。

H氏を疑った訳でも、はっきり心変わりされた訳でもないのに
東京本社に転属希望を出し、仙台を離れたんです。

何がなんだか訳がわからない、でも待ってるよ

と、彼は言いましたが、私はとても嫌になった、、彼も、自分も。

もしかしたら、年の差のギャップが負い目になり、いつの間にか
好きな気持ちを変えさせたのかもしれないけど、何故か
解放された気分で一杯でした。
もう限界だったのかもしれない、ネコな自分に。
それが魔女の出現で、気が付いたっていうのかな。

彼のアウトラインを見て好きになった訳じゃなく、
ちゃんと、見てたはずなんだけどな。

私達のつきあいは、はっきりした始まりじゃなく、別れも曖昧なまま。
すっごく卑怯だと思うけど、自己防衛だったんですね

「別れましょう」といって、
「初めから君とつきあってないよ」なんて言われて、私の一人相撲な恋
だったら、立ち直れないから、私みたいなチキンは。
そんなこと、言わないと思うけど、勝手に妄想が暴走はじめちゃった。

「魔女・才色兼備」は、私の予想を振り切って、H氏じゃなく
別の方と結婚しました。魔女だと感じたのは、ただ単に
私とソリが合わなかったせいでしょうか(笑)

その後、H氏は北国に転勤になり、今は営業所の所長やってます。
これもあげまん効果?(笑)

風のたよりで、未だに独身だと聞きました。

今はH氏も40を超え、北国の寒さは応えるだろうなぁ、なんて考えると
切実にしんみりとします。
幸せだったらいいな、心から思う。

16歳年の差恋愛をしてる方、片思いでも、
所詮男と女、いつなんどき、ナニになるかわかりませんよっ


長文におつきあい頂き、どうもありがとうございました! ぺこり

16歳差の恋愛 ,2

2004-01-11 | 恋話+都々逸
H氏「…オレね、○○ちゃんをベッドに…


初めての方はお先にこちらから↓
16歳差の恋愛 ,1



H氏「…オレね、○○ちゃんをベッドに寝かせた後、ほっぺにキスした」
私「!!…なぁんだ、へるもんじゃなし!よいですよっははっ」

そうそう、たかがちゅーですよ、それもほっぺだもん、寝てたし私……

……えーーー!!ほっぺにちゅーかよっ!!!寝てる間にーーー!?

笑ってごまかしたけど、もう心臓はばくばく!顔から火がでる勢い!!
ここは大人の女の余裕みせときゃな、ならんでーー!!(←それが子供)
ここで、まごついてオドオドしたら、足下見られる!!
それだけは避けたいっと思い、何気ないフリで、乗り切りました。
ただえさえ初めての相手との、ちゅーのシチュエーションて緊張するのに
寝てたんだ、私。
期待されたかた、ほぺちゅーぐらいでひっぱってごめんなさいっ…

チキン野郎はどっちだ!?
あたしだ!!

でもそれから私達の恋愛は始まったのかもしれません。

どちらからともなしに、(大人の皆さん、お分かりになりますでしょっ)
そういう事になって行きました。

16歳の差は感じないことはなかったけど、かえって違いがわかり、
すっきりしてて居心地よかった。
つきあってみると、以外に子供っぽい事もわかったし。
(当時はそう感じたんです、恋は盲目やね)

同年代の子には通用しないオーバーな「甘え」も出来、
そういう子供じみた我が侭っていうのを、しょうがないなぁと苦笑い
しながらこなしてくれる彼。
今思うとそん時の自分がちょっとキモイ…。

だからきっと友達にも堂々と紹介出来なかったんだと思う。
彼と一緒にいる自分を見られたら
「ネコかぶってる!!」
って言われたし、、。にゃぁ…。(なにが「にゃぁ」や!!)

いろんなとこに連れて行ってもらったし、食事する所も、変わった。
TPOに応じて洋服も化粧も変えたり、かなり無理してたかなー。

彼はばぶりーな時代を生きてきたからプレゼントも凝ってる。
だってたかが21の小娘に「バカラ」のショットグラスはないんでない?!
ビールだって、ようやく覚えた口なのに…。おいおいHさんよぉ。
でも彼に、蝶よ花よと大事にされ、いい気になってて、
ほんと嫌な女でした。

会社の方は薄々気付いたかもしれないけど、まさか私とH氏なんて、
ありえない!って感じで、いい意味でからかわれたりしてた。
そこがまたなんとも、心地よくて、楽しかった。

H氏は昇格もして、「○○ちゃんはあげまんだ(笑)」なんて
言われた事もあったんです。

そんな日々が二年経とうとしてた時


ライバル出現!!!


******* 3に続く *******

素敵なハウル(ネタばれ編)

2004-01-06 | 日々話
さてここからは映画の感想を…。

CMでも「ソフィ」役の倍償千恵子さんの声はでてきたけど
ハウルの木村拓哉の声、でなかったじゃないですか。

なのですごく期待してました。

今迄の宮崎さん映画とちょっとテイスト違うなって思ったのが、
最後のテロップで「やっぱり!!」って感じ。

カルシファー役の我衆院達也さん、ぴったりーー!!
最初から最後迄かっわいいなーと感じてた。

あとはかかしのカブ!!どうでしょうファンなら飛びつくオチかも。
ヒンの声もかなり意外な方でした。ほんとにー?と思ったくらい。

あれはお年寄りを大事にして、小さい子は礼儀作法、お手伝い、
お年寄りを敬う気持ちをもちなさい。っていういましめも、含まれて
いるんだと思う。

ハウルとソフィが恋に落ちるとこなんて、今迄にない展開なのでは?
だってーー、あのちゅー、どきどきしたよ、ラストシーン。。

あの城飛んじゃってんの。びっくり。カルシファーやるじゃん!!

あれは一度みても、わからない。何度も見たい映画だった。
カルシファーの台詞とか、ハウルとの掛け合い。
小さな子供がおぼえそうな展開だと思う。

それにしてもハウルの紳士ぶりには感激しましたし、
ソフィの荒れ地の魔女に対する穏やかさには、見習うことが
大すぎだった。

ハウルは本当に心臓たべるの?
今後の二人は動く城で一緒に暮らす?
魔法使いって寿命はどんくらい??

いろいろ疑問はあるけど、その答えは自分の中に
あるのね。
想像力を養える映画でした。

おもしろかったなー。