お兄さんと公園で会いました。
チャチャは今病院にいて
少しずつ元気になっているそうです。
「もう心配いらないよ。あと少しで帰れるからね」
お兄さんは笑顔でそう云いました。
たくもはなもホッと安心です。
そしてその後
「あのね、キミたちに云っておきたいことがあるんだ」
お兄さんはしゃがんで
たくとはなに話しました。
「あの子、チャチャがね、退院したら
お兄さんのところに連れて行ってもいいかな?」
エッ?!
戻ってこれないの?
たくもはなも驚きました。
「退院してもね薬を飲んだりしなくちゃいけないんだ」
「それにはここじゃだめだろ?」
お薬飲むの?
「うん、それにねボクも猫が好きでさ」
「チャチャが居てくれると楽しいと思って」
・・・・
ふたりはどう云っていいのか迷います。
お兄さんのお家は遠いの?
「そうだね。少し遠いかな」
ここにはもう来られないの?
「・・・そうだね」
たくとはなには悲しいお話です。
チャチャが元気になるのは嬉しいけど
もう遊べなくなるのは寂しいのです。
だまってしまった二人を見て
お兄さんも困っていました。