Thoroughbred race photo その他写真

中京競馬場の競走馬と、近所で撮影しました野鳥写真です。
その他の道楽です。

くさや その2 ヨッチャンの悲劇

2020-08-27 17:47:12 | 生活


一匹分でこの量、一人前にはやや多いです。



昨晩食べた、くさや、今回の干物は真空パックに成っており、味は云うと濃厚なヨーグルトを更に濃くし、
多少甘めでそれにあの臭い、も少し辛めが好み。
 
このくさい臭いの思い出、もう60年以上も昔の話、昭和30年代の前半です、敗戦後から十数年、
多少世の中も落ち着きを取り戻しつつあり、農家は有機肥料(人糞が主)から、化学肥料への切り替え時期か?
詳しい事は分かりません(私の見方)
当時は、糞がめ(汚い表現で済みません)多くの畑に山盛りのまま放置されていました。
その日は、熱い夏が過ぎた9月頃と思います。
町内の遊び仲間と目的もなくウロウロと馬鹿を言いながら歩いていました。
そのうちの誰かが、夏の強い日射しで乾燥しきった、カサブタ状で山盛りになった雲古を目がけて石を投げました。
ボツーと快音を立てて、誰かがストライク!それに誘われて、ピュー ストライク
杉下投手フオークボール ストライク、空谷投手カーブ ストライク それぞれに勝手なこと言ういながら、
しばし時間を忘れて、雲古めがけてピッチャーゴツコで遊びました。
一人年上の中間が居ました(ヨッチャン)、彼はそれには初めから参加しませんでした。
しかし、余りにも皆がハシャギ過ぎるので、自分でもやる気になったようで。
お前達とは違うよ、年上と言うプライドがあったのか?どこからか、ソフトボールを一回り大きくしたような、
コンクリート片を持って来ました。エイーと投げたのですが、手前に落下、さらに前進し助走をつけて、
砲丸投げスタイルでヤアー、
しかし、その後の悲劇か?喜劇化か?彼は、考えていませんでした、近過ぎました。
ズーボーンの音、2~3秒後に火山が溶岩を吹き出すように、ヨッチャンめがけて底の方の雲古が、
襲い掛かりました。
ヨッチャンはと言うと、ボート立ち尽くす、雲古まみれで放心状態、早く拭いてあげないと、近くを探すと
新聞紙が、仲間全員で拭いて、拭いて、泣けてきました、実際に泣いてるやつも居ました。
彼は、自分に降りかかった災難が信じられないのか?無表情。
何とか、形だけは取り繕ったが、強烈な臭い、鼻がモゲソウ、気持ち悪くなってくる。
ヨッチャンは、ありがとうの言葉もなくトボトボと帰った。
洗濯機も水道もない時代、どうしたのか?
それを境にヨッチャンは子供を卒業したようでした。
愛知県でも超難関(昔こんな表現したかな?)の旭日ケ丘高校に進学されました。
その後は、引っ越され不明です。
その時の鼻のモゲソウな臭いとは、くさや干物×3=答え 叶わん
くさやを焼く度におもいだす。






 

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