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田舎ぐらし(174)

 ー 年寄りと借家 ー

 

 新聞の読者投稿欄で知った。
世間知らずと笑われそうだが、生涯借家に住み続けることは難しくなってきたのだろうか。

 紹介されていたのは 高齢の友人がアパートを借りる際、家主に貯金通帳を見せ、連帯保証人を付けた上、自分の名前ではなく息子の名前で貸してもらったというものである。

 入居希望者が年寄りだと家主は入居者の貯蓄が底をついて家賃を払ってもらえなくなったり、孤独死されるのを怖がるのである。

しかし70歳,80歳になって住むところがないとなったらどこへ行けばいいのか。

 投稿を見て急に借家住まいをしている知り合いのことが気になり、今どきの借家事情を教えてもらおうと近くの不動産屋に飛び込んだ。

 以前は家主と借主の間に不動産屋が立って契約書にサインすればコトは済んだ。今これに管理会社と家賃保障会社が加わることがあるという。
 
 管理会社は階段や壁の修理をしたり、水漏れの苦情を受けたりする。つまり、家という入れ物の世話。

 家賃保証会社は人の世話。つまり滞納家賃を払うサービスをはじめ、オプションで孤独死した場合の遺体の移動や遺品整理等もつけられる。不動産屋で手続きできる。
 これらのサービスを受けるためには保険料を払う必要がある。今までは家賃と敷金、更新料くらいでよかったのが、これに保険料が上乗せされることになる。

 生涯安心して住む場所を確保するにはどうしたらいいか?
まずは今入っている部屋の契約書を見て年齢が退去条件になっているかどうかを確かめることだろう。ただし、寝た子を起こさないようにすること。

次に家賃保証会社のサービスを受けられるかどうか不動産屋に相談する。

 併行して毎年都営なり市営なり、公営住宅の申し込みをするというのはどうだろうか。募集の都度申し込むのである。

 生活保護を受けることも選択肢に入れていい。住宅や医療など8項目にわたって福祉事務所が相談に乗ってくれる。生活保護を恥ずかしがる人もいるが余計な気を使うことはない。若いころ一所懸命働き、税金を納めてきたのだからこれは当然の権利である。

 上記新聞投稿者欄に投稿した人の友人はぎりぎりのところで都営住宅に当選したとあった。家賃は4分の1になったという。しかし当選するまで20年以上応募し続けた。
 なお、同投稿の趣旨は家主を非難したものではない。都営住宅が充実する等年寄りが暮らしやすい社会になってほしいというものである。

 



 

 

 

 

 



 

 



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