見出し画像

gooブログはじめました!

田舎ぐらし(173)

ー 機械がやってくれる ー

 


 ジョークである。
先生が生徒に宿題を示して、
「これお父さんに手伝ってもらいましたね!」
「違います!」
「どう違うの!」
「全部お父さんにやってもらいました!」

 最近、チャットGpt ということばをよく聞く。
わからないことを人工知能(AI)に聞けば対話形式(チャット)で答えを出してくれるという結構な代物らしい。

 もしも小学校の子どもが宿題を人工知能(AI)でやるようになったら世も末と思う。学童期の教育としつけは人生を決めると言われている。
 ここで抜けてしまうのは人の「思考」である。答えを手に入れるまで悩み抜く思考という行程がない。スタート即ゴール。

 「あらゆるものがスピード化され、次々と現れては消え、短いメールのやり取りが蔓延する時代になった。このことが・・・若者から、コミュニケーション能力を奪うだけでなく言葉そのものを断片化させ、体験そのものまでも断片化させている」(「子どものまま中年化する若者たち」 鍋田恭孝 幻冬舎新書)

 使わない脳は働かなくなる。
長い間入院していると、筋肉が萎縮して歩けなくなるのと同じ。乗ってもらえない自転車は軒先ですぐに錆びてしまう。廃線はあっという間に草茫々。

 子どもは空っぽの頭を肩に乗せ、図体だけが大きくなる。産めよ増やせよと児童手当をくれてやったのはいいが、ふたを開けてみたら増えたのは空っぽの頭だけ、は勘弁してほしい。

 脳を働かせるには宿題をやめて教室で質問したらいい。“ 機械 ” に目をやる間を与えず即答させるのである。社員の採用然り。空っぽをふるい落とすには面接の場で質問し即答させたらいい。

 ついでながら、人工知能(AI)を使って結婚相手をさがしているという話を聞いた。情けない話だ。ある程度年齢を重ねれば人を見る目はできるもの。好きな女、好きな男くらい自分で見つけろと言いたい。やはりコミュニケーション能力は欠落しているのだろうか。  
 






 





 

 

  




 

コメント一覧

玉鋼千年
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「チャットGPT」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事