ー ゴ ミ 置 き 場 ー

25日、NHKテレビが全国の町内会の現状を紹介していた。
毎年約300の町内会が解散し、その数は長期的には減少しているという。
転じて足元を見る。
こちらでは自治会という。田舎なので全戸が一戸建て。戸数は70戸ばかり。これがいくつかの班に分かれている。
先日、会長が会費を集めにやって来た。9000円/年, 自治会費の大部分を占める収入源である。
支出は多岐にわたるが、一番多いのが会長ほかの役員手当てで計16万円余り。目につくのは班に入らない戸が10数戸あること。自治会員であるが班には入っていない。これらのいわば準会員は以下のような立場にある。
①自治会費は全額払う。
②ゴミ置き場は利用できる。
③正会員同様ゴミ置き場の清掃をやる。
④役員をやる必要はない。
一般に自治会にまつわる一番の問題はゴミ置き場の利用ではないだろうか。つまり、会員ではなく、従って会費も払っていない戸にゴミ置き場の利用を認めるかどうか、という問題である。
ある自治会では裁判にまで発展しているという。
自治会はゴミ捨て場の所有権は自治会側にある。だから自治会に入ってない戸は勝手にゴみを捨てるなという。
対して非加入者の言い分は所有権云々は所有権の乱用、ゴミが出せないのは困るというもの。
裁判所は自治会の方が間違っている、というご判断。
上は問題を取り上げたある市議作成の資料による。いずれに軍配を上げるかはさておき、今年は昭和100年、昭和は遠くなったなーという思いひとしおである。
あの頃は助け合いがあった。田舎では茶講といってただ世間話をするだけの寄り合いがあった。小学生の頃、父親に連れていってもらった席で興味半分で湯呑みに入った酒を呑んだ覚えがある。田植えも協力してやった。不幸があると家で坊さんがお経をあげている間に若い者が墓場で穴を掘った。
ところで、上のゴミ問題、“ 長谷川平蔵 ” だったら「くだらんことを奉行所に持ち込むな」と一喝するに違いない。