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田舎ぐらし(7)

- 自給生活 その3 - 

(手前、作りかけの耕運機小屋)

 自分でやれそうなことは、なるべく自分でやることにしている。こいう材料が安く買える時は日曜大工のチャンスだ。インフレなんかになったら、1か月分の年金全部をつぎ込んでもせいぜいワン公の小屋がひとつ立つくらいだろう。

 写真手前は耕運機小屋を作っているところ。
土台石を置き、角材を立て、壁の杉板と屋根材をネジで止める。出来上がったら少し平行四辺形になっていたが見なかったことにした。耕運機も苦情を言わない。金属製の出来合いのものがあるが、ああいうのは好きでない。費用は2~3万円くらい。杉板は一枚100円の特売品である。  

 お隣の畑との境界に建てた板塀、菜園のまわりの杭とロープも自前。端末の杭を固定するのにセメントや砂利も買ったがこれも入れて2~3万円で済んだ。
 それにハシゴも自作である。竹は近くの竹やぶで調達した。最初出来上がったときは、レールみたいに上から下まで同じ幅。植木に立てかけるとそのたびに倒れそうになるので下を広げて台形にした。ハシゴ代は0円。
 
 通りがかりのおばさんが、「器用ですね」とほめてくれた。田舎で育った男の子だったらこんなことは朝飯前だ。昔はみんな工作用の肥後守を持っていて、鳥かご、釣り竿、魚を突くヤス、ゴム銃、弓矢、木刀、コマ・・・、遊び道具はなんでも自分で作った。

 日曜大工からは脱線するが、田舎ぐらしに入ってまもなく、親せきで相続争いになった。埒があかないので、家庭裁判所、家裁の調停にかけようということになり、弁護士に手数料を聞くと相続した額の2割という。1000万円だったら200万円。おおいに仰天しまた憤慨し、それなら自分で・・・と家裁のホームページやらあれこれ調べて相続人に申立書を書かせた。
 これに戸籍謄本や田地田畑の登記簿謄本などをくっつけて家裁に出したら、数か月で決着がついた。費用は印紙代何千円かで済んだ。
 家裁で納得できない判断が出たときは上の裁判所に言いつけて考え直してもらうことができる。そのための文書も準備したがこれは使わないで済んだ。これも弁護士に頼んだら別料金を取られたと思う。
 
 そのあとの田地田畑なんかの登記も司法書士には頼まず、法務局の相談窓口で教えてもらいながらこちらで済ませた。司法書士の手数料がどれくらいか知らないが、法務局に支払う印紙代より高いことは確かだろう。
 
 ついでながら、相続はこじれるケースが多い。長引けば長引くほどいわゆる“関係者”が増える。お金が絡めばなおさらだ。

                    (次回は ー 土地柄 ― )


 

 


 

 

 


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