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田舎ぐらし(104)

ー 今どきの職場 ー

 

 会社経営者や管理職にとって実に頭の痛い時代になったと思う。
今年、2022年4月から中小企業にも適用されることになったいわゆるパワハラ防止法である。

 職場で上司が部下にハッパをかけることがパワハラになる。言い方にもよるらしいが。
 営業部長が新しく異動してきた若い社員を指導していた。ある時、パワハラ相談窓口の担当者にあなたの行為はパワハラにあたると指摘され、その部長は部下のいない実質ランク下の部長に降格されたという。
 その社員はうつ病の診断をもらい、かつ部長のことばをボイスレコーダーに録音し、それを持って相談窓口に訴え出た(「捨てられる男たち」 奥田祥子 SB新書)。

 いわゆる被害者はコトを社内の相談窓口に持ち込むだけでなく、県の労働局に申立てることもできる。労働局がやれることは斡旋にとどまるが(個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律)、事案によってはさらに裁判沙汰に発展するかもしれない。

 今の時代に現役をやっていなくてよかったと思う。
なるほど、厚労省がパワハラの一例としている、「新卒採用者に対し、必要な教育を行わないまま到底対応できないレベルの業績目標を課し、達成できなかったことに対し厳しく叱責する。」(同省ホームページ)のは行き過ぎかもしれない。

 しかし、あれもダメ、これもダメと言われたら、上司は指導する気など失せてしまうのではなかろうか。なにしろ「必要な教育」を行っている段階で待ったがかかるかもしれない訳だから。それじゃというので、放っておいたら無視したと言われ、これもパワハラになるらしい。

 こうなると、さわらぬ神に祟りなし、新卒採用はやめて全面中途採用にすればいい。よその釜の飯を食ったことのある人間はちょっとやそっとではめげない。仕事の呑み込みが早いからハッパをかける必要などない。欧米などは中途採用が本流だと聞く。会社の役に立たない人間は採らないのである。
 
 

 

 

 







 
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