旅 ・ 懐かしいもの探しetc

 旅行はあまり有名ではないところをメインに身勝手な感覚で記述し、武漢ウイルス以降はグチばかり・・・

茨城県 ・ 石岡市

2014年04月19日 | 観光地ではない旅行
 看板建築って、東京や横浜などで関東大震災後に商店などに用いられた防火のための建築様式だそうです。
 木造の店舗兼住宅の建物前面を垂直に立ちあげ、モルタルや銅板・タイルなどで洋風のデザイン装飾を施しており多くは、無名の職人たちが西洋の様式や意匠をもとにしてギリシャ古典様式を真似て新たに創り上げた日本独自の庶民の建築様式で関東では其処此処でよく見掛けるものです。

 石岡市には1929年の石岡大火の後に盛んに造られて今に続く看板建築の店が数多く残っており現在営業しているとの話を聞いて尋ねました。


「十七屋履物店」さん
1930年(昭和5年)に建てられた履物屋。木造2階建ての看板建築です。昭和4年の石岡大火後にこの地区で最初に再建され、この地区の看板建築の先駆けだったそうです。

奥さんが人懐こくて優しい人だったので履物を購入。値段が少し高いかな? と思いましたが帰宅してからよく見たらモノの造りが全く違い、とても良品でした )^o^(

おとなりの 「久松商店」さん
やはり昭和5年頃に建てられた木造2階建ての看板建築。
石岡大火後、この地区の店舗の再建に広く採用された看板建築の代表的建物。

その又となりの 「福島屋」さん(お砂糖問屋さん)の画像2枚。  ここも実際に営業中。

看板建築ではないものの、1931年(昭和6年)に建てられた木造2階建ての商家建築。
土蔵造りの壁が、土壁漆喰塗りではなくコンクリートでできている珍しい建物です。

これらの貴重な建物は、いずれも登録有形文化財に指定されており このように標示がされています。

街を歩くと、其処此処に昭和初期の建物が現存していて実際に営業中です。

駄菓子屋さん


横丁の路地に入ると 下手な観光目当てに作られた「昭和風の町」顔負けのレトロ感があります

単なるレトロ感だけではなく、実際の人の生活があって、個々のお店の方のひと昔前の気遣いや優しさが溢れていました。

観光地にしばしば見受けられるギスギス感ゼロ、気取らずにほっとして歩ける町並みとその住民の方々・・・

町並みは古くてもゴミなどはお目に掛かりません



写真撮影が上手な人が撮れば、この町の良さをもっと巧く表現できると思うのですが・・・残念ながら私には実際の感動の10分の1も表せません(残念)

昭和の雰囲気の喫茶店「四季」
年配の婦人が経営。たまたま軽食はなくて、コーヒーだけでしたが店内の雰囲気は最高でした
ここも看板建築

横から眺めると看板建築がはっきりと分かります (自動車のカットモデルみたい・・)



金刀比羅神社
もとは香取神社・香取大権現堂などといわれ古来、海浜漁業者の守り神として有名。1929年(昭和4年)の石岡大火で炎上、同11年に復興しました。

神社仏閣はその他にも著名な
 ・常陸の国総社宮、須賀神社、片野八幡神社、高浜神社ほか
 ・常陸国分寺、阿弥陀院、如来寺ほか
名所旧跡も併せて近隣に数多く存在しており見どころが沢山ある気持ちの良い地域でした。
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