gosho×goshoぶろぐ

まちあるき運営事務局特派員が、青森県・五所川原市のココだけの話をお届けします★

不思議な伝説の残る鐘

2012年08月11日 | motto Deep!

ども~そのタローです

あさってからお盆ですね~

お盆といえばお寺参りということで、今日は、

不思議な伝説の残る梵鐘があるお寺のお話…

 

お話の舞台は、以前のブログでも取上げた、

飯詰地区にある「長円寺」さんです

 

こちらにある梵鐘は、江戸時代の正徳6年に京都の名工が鋳造した

二つの鐘のうちの一つ

この二つの鐘は、船で京都から津軽まで送られたのですが、

十三湊(現在の十三湖)から岩木川を遡ろうとしたところ、

突然の悪天候で船は転覆、鐘も二つとも十三湖に沈んでしまいました…

そのうち一つは引き上げられて、こちらのお寺に納まったものの、

鐘をつくたびに十三湖の中からもかすかな響きが応えるのだとか

お互いに「十三恋しやゴーン」「長円寺恋しやゴーン」…と…

鐘楼を見上げると、このお話が彫刻で描かれていますよ

これは地元ではよく知られた伝説ですが、

この鐘は他にも、

 

慶応3年の火事で燃え落ちたときに、親指ほどの幅のヒビが

入ったのに、いつの間にかピッタリと密着して元に戻ってしまった

 

日清戦争のころの金属回収で、惜しまれながら運ばれようとした際に

ビクとも動かなくなってしまい、回収を免れた

などの不思議な話が残っています

ちなみに、日本の梵鐘の多くは戦争中に鋳潰されてしまったため、

東日本で、300年前以上前に作られた梵鐘が残っているのは

非常に珍しいのだそうです

しかも、鐘に刻まれている由来などを読んでいると、

「黄金若干」を含む、という文字が…

この鐘の特別さを物語っているみたいですよね

 

普段何気なくお参りしている寺院にも、

もしかしたら面白い言い伝えや由来があるかもしれませんよ…?

 

では読者の皆様、よい夏休みを

そのタローでした