大暑の末候、大雨時行(たいうときどきおこなう)
連日のように、各地で記録的な暑さが報じられるなか、ようやく長崎も梅雨明け。
梅雨末期の豪雨災害もなく、心配した台風12号は長崎北部に上陸したものの、途中で息切れし、
あえなく熱低に格下がって安堵。
これからは太陽にあぶられた不安定な大気がもたらす「ゲリラ豪雨」に注意。
まさに、大雨時行。
大暑の初候、桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
北部九州の梅雨明けはまだのようだ。
梅雨末期は豪雨災害が起こりやすいとか。
過去の諫早大水害、長崎大水害、ともにこの時期。
問題は台風12号。
大雨をもたらすことなく、早く衰えて終息して欲しい。
小暑の次候、蓮始開(はすはじめてひらく)
台風11号が北進しながら近づいている。
このあたりで東へ進路を転じてくれたらと願いたいところだが、どうやら上陸か?
目が比較的はっきりしているのが少々おどろおどろしい。
蓮の花にとって無慈悲な花散らしの風が吹く。
乃東枯(なつかれくさかるる)
乃東(だいとう)は靫草(うつぼぐさ)グサのことで、別名夏枯草(かこそう)と呼ばれる野草。
真夏に向かうこれから枯れていくそうな。
広く分布し薬草でもあるらしいが、この辺ではあまり見かけないような気がする。
たんぼのあぜ道などにも生えるということなので注意して探してみたい。
小満の次候、紅花栄(べにばなさかう)
紅花といえば山形県ということになるが、長崎では先ず見かけたことがない。
長年、フラワーアレンジメントの教室に通っているカミサンに聞いてみても、使ったことが無いと言う。
調べてみると、この花にはいろいろ役どころがある。
生花はもとより染料・生薬・食用油に口紅。
「紅をさす」といえば、昔はもっぱらこの紅花を原料としたものだったんだろう。
こんなシーンが思い浮かぶ。
・・・ 手鏡をまえに、立て膝をして緋色の長じゅばんをはおり、薬指で紅を引く遊女 ・・・
映画やTVドラマで何度か見たような気がする...。