清龍神社は海の神様・大海津見神を祀った神社です。海の町にふさわしく、海の安全を祈願するのに欠かせない海の神。寄進者には、船宿の名前などが多く見られます。
創建は1196(建久7)年。後年本殿が破損したため、村の人たちが日掛け貯金を積み立てて1855(安政2)年に再建したそうです。ここの狛犬さんは、この再建時のもの。安政2年生まれ、142歳のペアです。安政2年は、江戸周辺を安政の大地震が襲った年(10月2日)。都内ではないとは言え、このあたりもかなり揺れたことでしょう。でも、狛犬さんが壊れたり修理されたりしている様子がないところをみると、地震後の創建なのでしょうか。
台座を見てみると、何月かは記されていませんでしたが「冬」とありました。やはり地震のあとに建てられたのですね。大変な災害のあった年のこと、人々がこの神社に大きな願いを込めたであろうことは、想像に難くありません。
いかにも江戸の香りがする狛犬さんですが、なんと! 残念なことに色が塗られてしまっています (((T艸T)))
だるまさんじゃないんだから、もう! それに金歯はないでしょ、金歯は… (><) 色はとても鮮やかなので、そんなに昔のことではないのでしょう。あーもったいない。色さえ塗ってなきゃ、苔むしかけている感じもすごくいいのに…。
それに、子狛ちゃんが離れたところから見上げるデザインも変わっています。明治、大正には戦意昂揚の意味で、こうした獅子の谷っぽいテーマのものが作られたようですが、安政2年だもん。やはり地震の影響でこうした形になったのでしょうか。
吽形もかわいいのです! こちらは、親子が寄り添って楽しそう。子狛ちゃんが親に重ねた小さな手が可愛らしくて、仲睦まじい様子が伝わります。
並べて見ると、阿の方の子狛ちゃんはちょっとかわいそう…。
どうやら阿の狛さんはお父さん。よく見たら、それらしきものがついてました。ということは、吽がお母さんなのかしら。父を追う息子、母に守られる娘という設定なのかも知れませんね。
さて、部分を見てみると、爪は立派だし、脚の毛もきれいに彫ってあるし、しっぽはちぎれしっぽだけど可愛いし。あーどうして色なんか塗っちゃったのー!
狛犬だけでなく、灯籠の文字も赤く塗ってあったり、寄進者の名前も赤く塗ってあったり。どうしてなんでしょう。この狛犬さん、こんなに生き生きと躍動的に作ってあるのに、見れば見るほどもったいなくて仕方ないです。写真を撮らせてもらったら必ずお礼でおまいりしますが、いつもは自分のことをお願いするのに、今日は「早くこの色がハゲますように」とお願いしちゃいました。
拝殿の裏には、再建された当時の本殿が残されていました。
大錦積神を祀り、総銅板ぶきだそうです。これは見えませんでしたが、龍、浦島太郎、竜宮城、千鳥の彫刻が施されており、海の神社を実感できます。なかでも本殿前面の右に彫られた龍は傑作と言われているそう。中には入れないので見られなくて残念でしたが、当時の雰囲気が伝わってきました。
本殿が鉄骨で支えられているのを見ると、ほとんど傷もなくきれいに残っている狛犬はすごい! どうかもっともっと長生きして、早くあの金や赤がハゲますように。
【清龍神社】
千葉県浦安市堀江4-1-5
東京メトロ東西線 浦安駅より徒歩10分
う~ん・・・染めないで欲しい・・・
朱(赤)色って、厄除けの意味があるんでしたっけ?
金歯って・・・^^;
ホント金歯は勘弁してほしいです…。
1:この周辺の狛犬に色が塗ってある
2:全然ハゲてないから新しいっぽい
ということから、けっこう最近、何かがあったために塗られ
たということは考えられますよね。
でも、浦安で一番古い神社(この次にアップしますね)の宮
司さんは理由も時期もご存知なかったです。うーん…。。。