ギャラリー寧波からの発信

永平寺門前にある禅の里駅「越前焼」の“ギャラリー寧波”から周辺の出来事、門前街でのイベント予定と結果などを発信します。

いとこのお父さんの一周忌ご法事に出席して

2014-01-27 00:45:55 | 日記
■15時から一周忌法要。約30分で終わり、拝礼。

   

■法要のあと10分ほどの法話が・・・。  プリントを頂いてのお話し。

   

■プリントの中身をご紹介すると次の通り。


 心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を
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 食肉加工センターの坂本さんの職場では毎日たくさんの牛が殺され、その肉が市場に卸されている。牛を殺すとき、牛と目が合う。そのたびに坂本さんは、「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。

 ある日の夕方、牛を乗せた軽トラックがセンターにやってきた。しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。坂本さんは不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が、牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。その声が聞こえてきた。
 「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ・・・・」

 坂本さんは思った、「見なきゃよかった」

 女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。
 「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした。ばってん、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。明日はよろしくお願いします・・・」

 「もうできん。もうこの仕事はやめよう」と思った坂本さん、明日の仕事を休むことにした。

 家に帰ってから、そのことを小学生の息子のしのぶ君に話した。しのぶ君はじっと聞いていた。
 一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は父親に言った。「やっぱりお父さんがしてやってよ。心の無か人がしたら牛が苦しむけん」

 しかし坂本さんは休むと決めていた。
 翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。「お父さん、行かなんよ!(行かないといけないよ)」

 坂本さんの心が揺れた。そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。
 牛舎に入った。坂本さんを見ると、他の牛と同じようにみいちゃんも角を下げて威嚇するポーズをとった。
 「みいちゃん、ごめんよう。みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。

 殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。坂本さんが「じっとしとけよ、じっとしとけよ」と言うと、みいちゃんは動かなくなった。次の瞬間、みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。牛の涙を坂本さんは初めて見た。(『いのちをいただく』/西日本新聞社刊より)


 ある小学校で、助産師として日々輝く命の誕生の瞬間に立ち会っている内田美智子さんと、毎日牛を解体して食肉にしている坂本さんのお話を聴くという授業があった。
 坂本さんの話を聴いて感動した内田さんが、坂本さんにお願いしてこの話を絵本にさせてもらった。それが『いのちをいただく』(西日本新聞社)である。

 その絵本のあとがきに、内田さんはこう書いている。

 「私たちは奪われた命の意味も考えず、毎日肉を食べています。自分で直接手を汚すこともなく、坂本さんのような方々の悲しみや苦しみも知らず、肉を食べています。『いただきます』『ごちそうさま』も言わずにご飯を食べることは私たちには許されないことです。食べ残すなんてもってのほかです・・・」

 そう、私たちはいのちを食べていた。今日いただくいのちに・・・・合掌。

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■以上がプリント内容ですが、ご住職はまとめとして「本日一周忌を迎えられた大切な方に見られて恥ずかしくない生き方をしているか?をも考えて戴きたい」と締めくくられた。

■そのあとおよばれ。食事の前には感謝の意を込めて・・・。『いただきます』







■美味しく戴き、歓談。





■食事の後も感謝の意を込めて、『ごちそうさま』でした。






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