水嶋麗奈の知的な浮気の方法★INTELLIGENT AFFAIR★
いつもと違う長い坂を上りきった、角にあるフレンチレストランで、カレとわたしは、ディナーを楽しむことにした。
店内に入り、白いテーブルクロスの敷かれた丸いテーブルに座り、注文を済ませた後、背の高い、黒と白の正装をしたソムリエが、赤ワインをグラスに注いだ。いつものように、わたしは、乾杯をしようとグラスを持ったが、カレはグラスを持たず真剣な眼差しで、わたしを見つめていた。
そしてカレは、落ち着きを払った、太く低い声で、わたしのまったく予想もしない一言を発した・・・
(続きは後ほどお話いたします。)
水嶋麗奈の知的な浮気の方法★INTELLIGENT AFFAIR★
男性は、魅力的な女性が視野に入った瞬間、全体像、顔、胸の大きさ、肌の質、髪質、匂い、足脚線美、声、ファッションセンスなどたくさんのデータを『一秒にも満たない時間、約0.1秒で』で分析し、その女性が、かわいいか、かわいくないかを自動的に判断しています。
そして、分析し終わった瞬間、最愛のパートナーがいるにもかかわらずその女性に触りたい、セックスしたい、浮気相手にしたいと考え始めます。
頭で考える前に、本能的に自動的に以上のプロセスを行ってしまうのです。
女性は、「自分よりも価値の高い男性」を本能で性の対象を選んでいるのです。
(冒頭の物語の続き・・・)
「ずっと浮気をしていた・・・。」
次の瞬間、わたしは、怒り、悲しみ、憎しみ、など言葉では、表現できない感情に陥った。
「なぜカレは、わたしにあえてこんなこと言ったのか?わたしと別れたいなら、ただ別れを告げるだけでいいはず。」
全く、カレの言動・考えに予想がつかないわたしは、自分の感情を抑えに抑え、カレの話を興味深く聞く決心が、自然と出来ていた。
カレは、今までわたしと付き合いながらも、たくさんの女性と夜をともにし、わたしの知らない思い出をたくさん作り、たくさんの笑い、喜び時には痛みを感じていたことを、淡々と語った。
そして、カレはわたしには理解しがたい奇妙な言葉をわたしに告げた。
「はじめは遊び半分。単純にセックスがしたいと思って浮気を始めた。でも浮気をすればするほど、なぜかお前のことが好きになり、お前が魅力的になっていった。」
そして、次にカレが言った一言は、 「俺と一緒になってくれ。」 だった。
わたしは、この不思議な言葉を聞き、わたしは、浮気をされ続けた7年間を冷静に振り返ってみた。
そして、カレが告げた奇妙な言葉の意味に気付づいた。
カレは、どんどん付き合っている間も魅力的になっていったこと。
わたし自身、カレの魅力においつくために、必死で女性を磨いたこと。
そういう生活で、幸せを充分に感じていたこと。
そして、お互いが魅力をあげ、カレとわたしが本当に幸せになるためのプロセスの原因が、カレの浮気からくるものだったということ。
わたしは、この7年間のカレの浮気は、カレにとっても、わたしにとっても、そして、2人の関係にとっても、本当に意味のある行動であったことに気付いたのです。
それを知った、わたしは、カレが浮気をしていたことを許すことが出来た。
水嶋麗奈の知的な浮気の方法★INTELLIGENT AFFAIR★