Hiroshi Mukaide(向出博)Time Traveler

小室圭さんと国際弁護士(その1)

結婚に向けての最優先課題だった、借りたお金の返済。なぜ、小室さんは、それを解決しないで、国際弁護士という荒唐無稽なチャレンジをされているのか、理解に苦しみます。

そもそも、弁護士を目指すなら、なぜ法学部に入らなかったのか理解不能です。

私の経験から言えば、国際弁護士より、日本の大企業の国際部門や法務部門で活躍する方が、はるかに、小室さんがイメージする世界に近いと断言できます。なにせ、自分たちが企画立案したM&Aを進めて行くために、国際弁護士を、自分たちの手足として使うのですから。

いずれにしても、法学部も卒業せずに、無理すじで、国際弁護士を目指して、30歳まで回り道をする位なら、せっかく入行できた銀行を辞めずに、きちんとお金を返して、結婚への道を邁進されるべきだったと思います。 

ところで、小室さんが受験したニューヨーク州の司法試験。これまでに、たくさんの日本人が合格しています。しかし、それは受験者のレベルが高かったからです。 

日本の一流の法学部、そして一流の法科大学院を卒業し、司法試験に一発で、しかも上位合格し、大手法律事務所に入り、米国の一流ロースクール(下記)に留学して修士号(LLM)を取った、受験の猛者ばかりだったからです。しかも、そうした彼ら彼女らの多くは、元々、帰国子女や、高校、大学時代に留学していたりするのですから。 

小室さんが学んでいる「フォーダム大学」のロースクールは、イエール、ハーバード、スタンフォード、コロンビア、NYU、シカゴ、ペンシルバニア、デューク、ミシガン、バークレイ、コーネル、ノースウェスタン、バージニア、ジョージタウンなどの一流のロースクールではありません。これは、弁護士として生きていく小室さんにとっては、大きなハンディです。

米国の場合、合格までの受験回数は別として、ロースクール卒業生のほぼ全員が、司法試験に受かります。司法試験合格は当たり前で、どこのロースクール卒かが、法曹として成功するための重要なファクターとなる「学歴社会」です。

ですから、今後、小室さんは、ニューヨーク州弁護士になられたとしても、肩身の狭い思いをされるかもしれないでしょう。

 

【補足】通常、国際弁護士を目指す場合、次のようなコースを進みます。

日本の法学部および法科大学院卒業、司法試験合格、司法修習を経て、大手法律事務所入所。

事務所から米国ロースクールへ留学、法学修士号(LLM)取得、ニューヨーク州司法試験合格。その後、概ね1年間の米国大手法律事務所での研修を経て、日本の事務所に復帰。

復帰後、企業法務や渉外案件(国際取引、M&A、国際商事紛争など)を担当し、実務経験を積みながら、国際弁護士の道を進みます。

なお、国際弁護士を目指す場合、母国の弁護士資格を取得してからというのが、世界の法曹界の常識です。

 

 

 

 

 

 


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