小室圭さん、二度目の司法試験も不合格。三度目の正直を目指すのでしょう。
羨ましい限り。
世の中には、優秀でも経済的な事情で、大学進学を諦める人もいる。
私が卒業した中央大学も、昔は仕事の傍ら、夜間の法学部を卒業し、司法試験に合格して、弁護士になった人が多かった。
後が無い一発勝負を乗り越え、人生を切り開く。
それに比べると、小室さんは、とても恵まれている。恵まれ過ぎかもしれない。
ウクライナで命懸けで戦っている人がいる。
その一方で、ニューヨークで、三度目の司法試験。
「住む世界が違う」と言うことか。
昔、「実戦国際ビジネスQ&A」と言う国際企業法務マン向けの入門書を書いたことがある。
アメリカのコーネル大学とニューヨーク大学のロースクールで法学修士を取って、帰国した後すぐだった。
長年携わってきた「国際企業法務」は、とても面白い分野。
小室さんは、いいところに目をつけたと思う。
そうは言っても、小室さんは、国際弁護士を目指すには、まだ基礎的な学力が足りないと思う。
「国際弁護士の世界」。
日本の一流ロースクールを卒業して、日本の司法試験に一発合格。
その上で、大手法律事務所から、アメリカの一流ロースクールに留学して、米国の司法試験に合格した優秀な弁護士の世界。
彼我の差は10年くらいか。
大リーガーと草野球選手くらいの差。
小室さんは、そんな優秀な連中に、追いつかなければならないのだから、頑張り続けるしかないだろう。
私は、国際弁護士を起用するクライアント側。
そのクライアント側も、アメリカの一流ロースクールの卒業生ばかり。
だから、海外でのM&Aや訴訟、仲裁などの実務では、直接、現地の一流法律事務所を起用するので、残念ながら、日本人の国際弁護士の出る幕は無い。
日本人の国際弁護士にとっては、厳しい現実だろう。