日本政府と一部の国民は、「世界第2位の経済大国」だったころのプライドを捨てられないようだ。
日本経済の実態を見ようともせず、先進国のリーダー気取りで、いまだに途上国に支援すると息巻いている。
それどころか、隣国の軍事大国の中国やロシアを、アメリカの言いなりに威嚇し続けている。
「日本は凄い」と傲慢になってしまった日本政府や日本人が、勝手に途上国だと思い込んでいたグローバルサウスの国々が、日本を追い越していくというのに。
いまだに西側諸国が、この世界を動かしていると勘違いしている。
真面目に想像してみて欲しい。
さんざん金をばらまいていた日本が、支援をしてもらう立場になったときのことを。
少子高齢化で老人ばかりの魅力のない国になった日本。
いったい、どこの国が支援してくれるというのか。
日本の未来は、要介護国家だと、認識すべきだ。
ただ、そうなった日本を介護してくれる国なんてないだろう。
そんな海外への支援ばかりか、異次元の金融緩和で、国民からの借金である国債を元手に、資金を日本から海外に流出させている。
日本国債を買っているのは日本人だけ、その金を使って世界最大の債権国になっているのだから問題無いと言っていたが、結局、異次元の円安にまっしぐら。
手遅れになる前に、政府の暴走を止めないと大変なことになる。
今の日本政府には、ビジョンが無い。
アメリカや西側諸国の中で認められたいという「敗戦コンプレックス」を引きずった世襲政治家一族の時代錯誤の野心に引きずり回されているだけだろう。
思い起こすと、1980年代のバブル期の、日本企業の海外での活躍は凄かった。
アメリカを買収しそうな勢いだった。
そんな日本企業の海外での活躍に比べ、当時の日本政府は内向きで、国際舞台では脇役でしかなかった。
謙虚だった頃の日本政府が懐かしい。
そんな日本政府に、当時のメディアは、フランスのように、政府自ら営業マンのようにメイドインジャパンを売り込めと、ハッパをかけていた。
日本経済が成長している時には、何もしなかった政府。
この国が没落し始めたら、急に元気が出てきた。
民間企業のおかげで、経済大国になったのに、自分の手柄で儲けたかのように、世界中に金をばらまき始めた。
日本の政府と一部の国民は、いまだに先進国のプライドばかり。
日本経済の実態を見ようとしない。
困ったものだ。