
「川越城内にある三芳野神社の裏には大きな杉の老木があった。いつの頃からか毎年雁の渡りの時期になると時を違えず飛んできた雁は、杉の真上まで来ると三声鳴きながら、杉の回りを三度回って、南を指して飛び去ったということである。そのため、川越城は別名初雁城ともいわれている。」

・・・・と、「川越城の七不思議」に伝えられている「初雁の杉」も今は三代目となっている。
昔、男、武蔵の国までまどひ歩きけり。
さて、その国にある女をよばひけり。
父はこと人にあはせむといひけるを、
母なむあてなる人に心つけたりける。
父はなほ人にて、母なむ藤原なりける。
さてなむあてなる人にと思ひける。
このむこがねによみおこせたりける。
住む所なむ入間の郡、みよし野の里なりける。
みよし野の たのむの雁も ひたぶるに
君が方にぞ よると鳴くなる
むこがね、返し、
わが方に よると鳴くなる みよし野の
たのむの雁を いつか忘れむ
となむ。
人の国にても、なほかかることなむやまざりける。
(Resource:伊勢物語 第十段「たのむの雁」)

御朱印は川越氷川神社でいただきます。(2012.01.29)
川越は武蔵野台地の東北端に位置し、荒川低地に突き出した高台のため、古くから要害の地とされ城郭が築かれてきた。特に江戸幕府は江戸城に最も近い出城として重要視し、松平伊豆守信綱は寛永一五年から慶安年間にかけて城郭の拡張整備並びに城下町の町割りを進めた。
城は古くから初雁城ともよばれ、当社は三芳野天神と号して城内本丸近く天神曲輪(てんじんくるわ)に鎮座していた。
(Resource:「埼玉の神社」埼玉県神社庁)

川越城本丸御殿はただいま工事中。

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