極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

家族 1970 107分

2006-12-03 20:30:43 | 日本映画(DVD・TV)
 長崎の伊王島。貧しいこの島に生まれた民子と精一が結婚して10年の歳月が流れていた。小さな島で家族5人を養っていくことに限界を感じた精一は、自分の会社が潰れたのを機に、友人が勧めてくれた北海道の開拓村への移住を決心するのだった。


DVD ★★★★

 この作品1970年度の日本の映画の賞をほとんど独り占めしたような素晴らしい作品ですが、先日もここで紹介した「幸福の黄色いハンカチ」と2枚組みで買い求めました。今現在松竹DVDはこの山田洋次監督作品を廉価版よして期間限定で発売されているみたいです。

 長崎の離島の炭鉱の仕事から後輩が移り住んだ北海道の中標津へ開拓村へと移住しようとする家族の、その旅程を丁寧に描いています。
 井川比佐志と倍賞千恵子の夫婦とその子供2人、そして笠智衆演じる父親の5名で、日本列島縦断3000キロのロードムービーなんですが、監督が目指したように、1970年現在の日本の姿が納められていました。

 特に大阪の描写がね(笑)大阪駅前・梅田地下街・万国博会場・新大阪駅と、本当に懐かしい風景でした。この部分だけでも1970年の大阪を知っている人には見て欲しい私です。なんせ、私がいつも使ってるバス停あたりの映像ですし、昔懐かしい濃緑の大阪市バスも出てくるし、今解体中の阪急百貨店も、阪神百貨店も出てくるんです(笑)

 素人さんもたくさん登場し、セミドキュメンタリータッチのこの映画、先ほども書いたように1970年の日本がそこに描かれています。そして・・・私たちが忘れつつある「日本の家族」の姿も見事に映し出されています。

 倍賞千恵子・・・29歳の映像なんですが、やっぱたまらなく色っぽいです。生活に疲れ果てて・・・それでもたくましく生きていく姿にめちゃ生命力を感じるんですね。余談ですが井川比佐志の弟役で出演している前田吟がジェット・リーに似ていることも(本当は逆ですが)確認できました(笑)

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