わが母の記 [DVD] | |
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キングレコード |
わが母の記 (講談社文庫) | |
井上 靖 | |
講談社 |
ベストセラー作家の伊上洪作は、幼少期に自分だけが両親と離れて育てられた経験を持ち、“母に捨てられた”との気持ちが拭えないまま今もなお深い心の傷となっていた。そのせいか、自分の娘たちには必要以上に干渉してしまい、反抗期の三女・琴子は洪作への反発を強めていた。一方、母・八重は父の死後、洪作の妹たちが面倒を見ていたが、次第に物忘れがひどくなっていく。やがて、そんな八重を洪作が引き取ることになるのだが…。
NHKBS ★★★☆
実年齢が13歳しか違わない樹木希林と役所広司ですが、樹木希林の見事な老け役で全然違和感がなかった。ただ「寺内貫太郎一家」のきん婆さんを思い出し、「ジュリーィィィ!!」っていつ叫んでくれるか期待したのも事実です(笑)
昭和の文豪井上靖の自伝的小説が原作で、ほぼ実話なのでしょう。劇中でも宮崎あおい演じる娘が「私達のことを書いて商売してるんだから」みたいな台詞がありましたが、この映画を井上靖の子孫たちはどのような感想を持ったかが興味あります。
「母に捨てられた」という、その理由は現在ではちょっと理解し難い話かもしれません。ただまぁ未だに親の長男への期待や長男のプレッシャーってあると思います。
昭和30年代から40年代にかけての、いわゆるセレブな生活がなかなかいい感じです。もちろん「老い」の問題は今も昔も変わりません。
ノンクレジットですが、樹木希林の娘、内田也哉子が「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」に続いての共演でした。
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