1941年12月、日本軍の先制攻撃を傍受していたアメリカ軍はなぜ警戒命令を出さず、ハワイ真珠湾を見殺しにしたのか。戦時中、人の命は駒のごとく「配置」され「使われ」た。勝利を信じた一途な精神と、戦略に長けた者たちの結末とは。アメリカ軍は真珠湾の陥落によって何を得たのか。
NHKBS ★★★★
この映画をよくもまぁこの内容でアメリカが・・・っていうか、アメリカと日本の共同制作だから仕方はないんだろうけど、1960年代後半に制作されたわけで、アメリカはベトナム戦争に介入している真っ最中だったわけで。ま、この話は黒澤監督の降板問題とともに、ウィキペディアで詳しく書かれていますが。
日本が着々と戦闘準備に取り掛かり、その間にもアメリカはぼーっとしてて・・・ハワイを攻撃されて初めて気がついたというめちゃアメリカがどんくさく描かれています。もちろん最終的なオチは歴史が語ってくれているので、こういう描き方も「余裕」でOKするアメリカの映画界の底力というか恐ろしささえ感じてしまいます。
後年作られた「パールハーバー」とは違って、実際の戦闘機が飛ぶ姿だけでも観る価値はありますし、そういう意味でもめちゃリアルだと思います。
太平洋戦争が終わって25年も経たないうちにこの映画を作った当時の日米の映画人たちの気概を感じますし、当然真珠湾攻撃で攻撃したほう被害を受けた方も太平洋戦争で亡くなっていない人以外は全員生きていたわけで・・・この上のBlu-rayの写真にもある「われ奇襲に成功せり トラトラトラや!」と叫んだ田村高廣演じる淵田美津雄氏この作品を観たのだろうか。この映画の公開当時68歳で、6年後亡くなっています。
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