エキストラ俳優としていくつもの撮影現場を渡り歩く主人公が、失われた記憶を少しずつ取り戻していく姿を、ペーソスを織り交ぜつつ、エキストラの仕事中と日常、過去と現在の境を曖昧にミステリアスかつスリリングに描き出していく。
WOWOW ★★★☆
香川照之演じる主人公は記憶喪失の元タクシードライバー。もちろん彼自身はタクシードライバーだったことは覚えていません。どういう理由でか、映画のエキストラとして活動し、小さな山のロープウェイの管理者としても働いています。
見ている私達には彼がタクシー乗務員のロッカーで誰かと揉めて、頭を強打したことによって記憶喪失になったことだけはわかります。彼がエキストラとして出演した映画を見て、尾美としのり演じる元同僚が彼の元を訪れ、12年ぶりに中越典子演じる妹に引き合わせるということなのですが。
エキストラのシーンがたくさん出てくるので、何度かはリアルな日常なのか映画の一場面なのか分からなくなりますが、これもなかなか面白い演出でした。
彼がどうしてタクシー乗務員室で同僚と揉めたのか。。。そこが一番のミステリーといえばミステリーなのですが(笑)
ちなみに香川照之と尾美としのりは同い年です(笑)
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