虹が
二重に出ていた
思わず写メったら
おばさんが飛び出した
ああ
虹の写メ送ったラインの思い出を
反芻して気分を害したのだなと思った
最近
すぐ飛び出していく
仕事なんかすぐ捨てよるわ
更年期って恐ろしいな
あんなヒステリックな衝動
尋常じゃない。
彼に
絶対聞くべき質問を聞いた
結婚は現実
夢物語ではない
何か隠していると思った
私の勘は大抵当たる
準農家であった
畑やれとか
それ初耳。
付き合って5ヶ月経つ前に言うべき知るべき
おっさんは
おばさんが一人になるのを見計らい事務所に戻った
結局
おっさんは不倫をしたいのだと思った
失望した
好きな人ぐらい信じさせて欲しかったけれど
仕方ないことだ
好きになった人間がどクズだなんて
よくある話だ
あの時と同じ。
髪の毛グッシャグシャのしたり顔で
おばさん目掛けて帰ってくる顔を
何度目か分からない
あの間男めいた
小汚いどうしようもない顔を
もう二度と見ることはないのかと
甘かった
だらしない人間は
やっぱり変わらないんだ
だらしないままなんだ
ハッとしていたね
本当に間抜けだね
クソみたいな小細工など
何の意味もないし
仕事もどきをしている人には
理由などないのだろうけど
仕事に向き合っていれば
大義名分など幾らでも。
なんて醜いんでしょうね
もう笑えない
夕方何が起こるのか
すぐに分かってしまった
だから
一目散に帰った
おばさんは
予想通り、仕事を引き延ばしに引き延ばし
ぐちゃぐちゃ言い訳をしながら
彼を待っていた
キューピッドくんも一緒だから
完全に舞台は揃い
クソみたいな茶番が始まろうとしていた
もう
疑おうが疑うまいが
汚いことは起こるべくして起こるし
何もなければないで
ただ
皆の目は節穴ではないし
おばさんはクリーンではない
下心はある
困ったことに
あるのよ。
確かめたところで
事態は変わらないから
もう馬鹿馬鹿しくて帰った
早起きしたくせに
結局おばさんに寄った結果が
土曜日の不自然な残業
阿呆じゃの
おばさんがラインを送るたび
空模様がおかしくなる
不自然だね
神様が怒っているみたいだね
なんかもう
気持ちがざわついて仕方ないし
おばさんが嫌いすぎるし
おばさんは嫌な態度を隠そうともしない
何を信じようが関係ない
だから
おばさんの悪口仲間に
開き直って話し掛けた
どうもこうもない
別れはもう決めたことだった
ひとつ分かったことは
おばさんは信じるに値しないし
同僚などではないということ。
優しいふりをする
余裕あるふりをする
社会人みたいな真似をする
本当に白々しい人だ
心底クズだね。
おばさん
マウンティングしたくてしょうがないくせに
だから
話していたら必ず前にグイグイ出てきて
覗き込んだり体をすりつけたり
やっぱり
現在進行形の
不倫の人かしらと
かなり本気で思った
思うよそりゃ
ハラハラした顔で背伸びしてガン見してんだもん
わざと話しに行ったよ？
そろそろボロを出す気がしたから。
そんなこんなで
飲みに行った
一人で
あんまりご飯食べられんくて
しこたまワインを飲みまくり
トイレで軽くゲロってから
気付けばホームのベンチでごろ寝
一本電車逃した後
何事もなかったように帰宅
飲みながら
友達の旦那の兄さんを紹介してもらい
ラインを送った
何かが
変わる夜なんかありはしないよ
凍死するのなんか簡単だなあと思った
帰ってすぐ炬燵で寝て
実は…の再放送を見た
久しぶりにタクシー企画見た気がする
妥協は必要何事も
でも
譲りたくないものもある
疑われるようなことをしておいて
誤解だの何だのと
小賢しいわ
月曜日に全て分かることだ。
遂にハッキリと突き付ける時が来た
見ればすぐに分かることだ
アイコンタクトが急に始まったなら
今夜コトが起きた証拠
一緒に残った形跡も
恐らくすぐに分かる。
忙しいフリなど。
帰るつもりだったくせに何を今更。
挨拶ひとつで簡単に分かるよ
仕掛ける時が来るなんてね。
破滅への道を
お膳立て
もう色々と詰んでる
だけどやり直すしかない
私はもぐらは好かんし
好かんが嫌いになりつつある
あの
黙って下向く嫌な沈黙
嫌いだわ
日曜日は
思う存分だらけよう。
ジムは行くけどね
さよなら
