林勇気さんの美術館を飛び出した映像作品。スマホやタブレットを階段や通路、書棚、窓際に置いて、その画面に小さな人達が写り込んだ不思議映像。
美術館のメインの映像もそうですが、実際にあるもの、いるものに手間隙かけて全く別次元のものにしてしまう。現在と、いつか誰もいなくなってしまう遠い未来が混ざってしまうような不思議な感覚。そしてそれを過去の記憶として見ているような。
それが凄い頭の中に風を吹かす。2回目見ても、やっぱりハッとなる。今度は寝転んでリラックスしきって見てたから余計に。
またどこかで見れたらいいな。
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片山真理さんの美術館を飛び出したオブジェとコラージュ。
片山真理さんも林勇気さん同様、この展覧会で初めて出会ったのですが、レースやリボン、ビーズなど可愛らしくて可愛らしくて可愛らしい女性の綺麗と汚いを余すことなく表現。
ただ見てて凄ぇ~と思うのは、それがグロテスクではなく、自己愛に溢れる閉じたものとかではなく、肯定と愛情に満ちた潔く外に開かれたものであること。
そこまでの道のりは半端無い苦しみだったと思われますが、消化して昇華させる力を持った片山さんの手は、セルフポートレートという手段で自己を作品として突き放せる目は、次に何を産み出してくれるか凄い楽しみ。
そして期間中の満月の日にお子さんをご出産され、新しい命を授かって共に生きていく事でまた片山さんの世界も大きく変わるのだろう。
更に愛が溢れるのだろう。それを厳しく捌いていくだろう今後が楽しみ。
出会えて良かった作家さんでした。
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