常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

マドリッド(2)

2013年02月25日 | 旅行

 

セゴヴィア、アビラを訪ねる。通常個人旅行で両方を一日で尋ねるには車でない限りまず無理である。しかし地理的には三角形であり、なんとかならないかと思った。それぞれ鉄道はあるが全く無理だった。その後セゴヴィア、アビラ間に数本のバスが走っている(らしい)のをWebで見つけ、一日でまわる三角コースの目処がついた。本来私は基本鉄道であり、とりあえずセゴヴィアまでは鉄道でもいけるが、バスの方が頻度も多く、連れがそれぞれの村や街の中を通るのでバスの方が楽しいといい、その後の乗り継ぎも考えバスで行くことにした。結果としてはバスの方が早く安く行くことができこれも結果的に成功だった。

セゴヴィア行のバスは地下鉄プリンシペ・ピオ駅の地下1、2階に大きなバスターミナルがあり、やっと見つけた有人の窓口で聞くと向こうの方へいけと言われ言っても切符を売る窓口が見当たらない。再度確認するとやはりあっちの7番のりばと言われた。バス乗り場は確認できたがどうしても有人の切符売り場が見当たらない。よく探すと本当に物陰に自動券売機が2台ひっそり置いてあった。さてどう使うか、ほぼ客の100%セゴヴィア直行なのでなんとか使い方はわかったがクレジット処理したいがうまくいかない。並んでいる後ろの客も業を煮やし応援してくれるがうまくいかない。結局現金処理せざるを得なかった。(大した金額でないが確か二人で14€くらいだったと思う)

Renfeの美しいプリンシ・ピオ駅舎。バスターミナルは隣接した地下にある。

街中を抜け直通便のため高速をとばし予定より早く約1時間強でセゴヴィアに到着。バスの方が市街に近くこの点でも鉄道より有利。早速このあとの予定の懸案のアビラ行のバスの有無を調べる。小さなターミナル内に別会社の窓口があり日に4本のアビラ行があることが確認でき午後2時発のアビラ行きを切符を買って置くことにした。

セゴヴィアのバスターミナル、マンション?の0階(日本の1階)フロアーがターミナルロビーとなっている。

バスターミナルより街中に入るとすぐ古い教会が多くある。

  サン・ミリャン教会。
12世紀建築。

  サン・クレメンテ教会

水道橋 ローマ時代1世紀後半という。花崗岩を積み上げただけで一切の粘結材は使用されていない。すごい技術に圧倒される。近年まで実際に使用されていたと聞く。今は水道管が走っている。

  

旧市街(城壁内)の狭い通り

サン・マルティン教会 ここも12世紀頃の柱廊式のロマネスク式の教会として残る 

カテドラル 16世紀に工事が始まり(焼失後の再建)18世紀に完成したゴシック様式の壮大な教会 ステンドグラス、ゴシック様式の格子、回廊と中庭など興味は尽きない。

    

 

アルカーサル 

ディズニーの「白雪姫」のモデルになった城として有名。見かけは宮殿のような美しい城だが城壁都市のの最端部にありローマ時代には砦が築かれ、その後軍事要塞として重要な機能を有していた。実際に入城する跳ね橋の下は驚く程深い谷となり要塞としての迫力も十分伝わる。

 塔の上から旧市街、大聖堂が望める。

いよいよアビラへの移動となる。

ここでは窓口で切符を買ったときバスは赤と白の色をしている(ほかのバス会社が主流のため)バスには6番に乗ること、これはホームの柱番号でなくバス本体に書いてあるもので間違えないようにと珍しく英語で親切に細かく説明してくれた。そしてそのようになった。(それだけ間違える人も多いのか?)

基本はハイウエイを走るが直通ではないので時々村に降りて村の中心の停留所に止まる。これがなんとも楽しい自然のローカルが見られるバス利用である。(こういうのが私も連れも好きなのである)

約1時間程度でアビラのバスターミナルについた。このバスは実はさらに先に行くが鉄道のように一旦は行き止まりのような形で突っ込むので乗り過ごすことはない。ただし実際はセゴヴィアからアビラまで乗り通したのは我々二人だけだった。私の旅行計画ではいつもこういうケースも多いので別段驚くことはなかった、しかしこのコースは今思っても効率良く回れる推奨コースである。

アビラ

中性ヨーロッパの中で最も保存状態の良い城壁が残されていることで有名(世界遺産)、バスターミナルから旧市街まで10分程度歩く。

城壁の手前にあるサン・ビセンテ教会 ロマネスクとゴシック様式12~14世紀建造

アルカサール門から旧市街に入る

  旧市街、市庁舎広場、金曜日に市ができる。

 サンタ・テレサ修道院 聖女テレサの生家跡地に17世紀建てられたバロック式教会、修道院改革で厳格な規律を作り、スペイン各地に修道院を建設、聖女に列せられた。

バスターミナルに戻りマドリッド行のバスに乗る。ここでスペイン語の基本の基本も勉強しないでいったための笑い話ができてしまった。私は先に切符を買うとき窓口でマドリッドまで咄嗟に思いつかず”ドゥエ”とイタリア語で二人分といった。切符を見るととseat に2と書いてある。これで乗れると確信していたら、乗るときに運転手がこれはダメだと言われた。 私を指差し”ウノ”といい連れを指先”エスタ”と言って乗せてくれない。切符の2という欄を見せ抗議の姿勢を見せても首を横に振るばかり。私は勝手に貴方は男でこっちは女と言っている様に聞こえたため、どうも男女で乗るときは切符が違うようだと推察し出発時間が迫っていたが切符の買い直しに上階の窓口まで往き買い直した。今度は連れも一緒に男と女だと窓口に認識させながら。無事乗車し”ここは古くイスラムの風習が残り男女で乗るときは特別料金なんだ”とお互いに解ったよういに言いながら。しかし冷静に考えるとどう見てもそんな料金体系は聞いたことないし、ありえないと思い始め改めて切符を見ると最初の料金が一人分になっていた。要するに一人分で二人乗ろうとしたに過ぎない。切符に書いてある2は人数とは何の関係もない数字だとわかった。切符買い直しは単にもう一人分を追加したに過ぎなかったのである。無事マドリッドに1時間強で到着。

 

 

 



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