このソウルの事故とは直接はあまり関係ないが何故か連想ゲームのように思い付く事があった。その昔未だ信号管理が不十分というより未発達だった頃列車同士の追突、正面衝突事故は頻発していた。その当時の事故の写真を見ると列車全体がくの字になる場合もあるが、時には追突した車両がそのまま相手の車両に乗り上げ走り抜けながら多くの乗客を轢き殺すように進んでゆく事故も多くあった。当時の車両の構造は頑丈な鋼鉄の枠台の上に木造の車体を載せたものが多く上記の状況は容易に起こり得た。この対策としてアンチクライマーという装置が設置されるようになった。文字道理訳せばよじ登り防止という意味でまさにお互いの車両が噛み合って相手車両に乗り上げないための工夫であった。私が印象に残っているのは幼い頃よく利用した銀座線の車両の正面左右下部にあたかもバンパーのように櫛状の物が付いており当時子供の目には壮観でかっこいいと思っていた。勿論地下鉄車両は当初より鋼鉄化されておりこの必要性は分からないがモデルとした外国の地下鉄車両を参考にしたのかもしれない。追突事故は地下鉄に限った話ではないがたまたまこの銀座線の車両を強く特徴つけるものとして私には印象深い。この装置は木造車の流れをくむ国鉄旧型客車や最近までは京浜急行の車両にも装備されていて独特の雰囲気を作っていた。この装置は双方に付いて噛み合うため片方の車両だけでは機能しない。最近では本来の目的ではなくバンパーとか、踏み台とかあるいはデザイン上でも採用されていると推定している。最近銀座線に最新型が登場したが、この車両は多少レトロ調を意識した最新車両だが当時の象徴としてこのアンチクライマーを模したデザインが採用されていた。
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「鉄路 昭和のある日」拝見致しました。
先日、わたらせ渓谷鉄道に乗りまして、C12のことを思い出しました、
私も同時期に撮影に行ったので懐かしく、足尾線のブログに勝手にリンクさせて頂きました、よろしかったでしょうか。
連絡先が分からなかったので、こちらにコメントさせて頂きました。