とりあえず近況お知らせまで

54歳 主婦。いつまでも"若くいたい"美魔女を目指し奮闘中!

かぐや姫の物語鑑賞

2013年11月23日 | (か行)の映画

高畑勲監督が「ホーホケキョとなりの山田くん」(1999)以来、約14年ぶりに手がけた監督作。
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。
主人公のかぐや姫役の声優は、映画「神様のカルテ」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」などに出演した新進女優の朝倉あき。
2012年6月に他界した俳優の地井武男が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、かぐや姫を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。
宮崎駿監督作品で常連の久石譲が、高畑監督作で初めて音楽を担当。(映画.comさんより)

自己満足度5点満点で 5点

いやぁ~良かった!
「風立ちぬ」より断然こっちが良い!

「風立ちぬ」を観た時にこの作品が予告としてチラッと出たんだけど
かぐや姫が全速力で走り抜けるシーンで
画のタッチもよく観るアニメとは違うし
なんじゃこりゃと思った。
それでも主題歌の二階堂さんが歌うあの声と
なんとも耳に残るメロディーで
興味をそそられました。
中1の娘が絶対観たいと言ってたので
今日さっそく観てきました。


まず、声をあてられた方々、
皆さん素晴らしいです!
特に本作が遺作となられた
生前のお元気な声が響いてた地井武男さんの扇。
そして"夏ばっぱ"こと宮本信子さんのナレーションと媼。
かぐや姫との出会いから別れまでを
年老いたこの夫婦が情感たっぷりに魅せてくれました。

そして、今回主役に大抜擢のこの人↓
朝倉あきちゃん。
も、ね、かぐや姫ピッタリ!
優しさの中にも芯のしっかりしたかぐや姫のイメージに
ドンピシャでした。

あとね、かぐや姫の教育係、相模役の高畑淳子さんもすっごく良かった。
橋爪功さんと伊集院光は、画も本人まんまでした。

プレスコ形式だったらしいですが
「風立ちぬ」の庵野さんが私には受け付けない声だったのに比べ
今作は全ての声がキャラクターに沿っていて
そこからして物語に入り込めましたね。

こんな歳になって今さらですが
「竹取物語」って、こんなことになってたんですねぇ。
「かぐや姫」というごく上っ面くらいしか知らなかったので
こんなに奥の深いお話だったとは、と。

結局、かぐや姫はこの星で
生きる喜びを実感したかったってことですかね。
月の世界では実感することの無い生の喜びを。

一つ、よくわからなかったのは
知るはずの無いわらべ唄をかぐや姫が知っていたのは
月でそれを歌っていた人のを聴いたからでしたが
あの人も、以前にこの星に来たことのある人だったということでしょうかね。

はごろもを着るとここでの記憶は全て消えると
言っていたのに
それでもあのわらべ唄だけは残っていたのでしょうね。

月へと帰るかぐや姫も
振り返り地球を見て涙していました。

ジブリには高畑勲さんがいましたね!
宮崎御大が引退しても
高畑さんには頑張って欲しいなぁ。

劇場には小さなお子さんも来られていましたが
上映中はとても静かに鑑賞していました。
2時間越えの大作ですが
集中して観られる作品でした。

作品と水彩画のような画のタッチがとても合っていて
かぐや姫の赤ちゃんシーン
そ~そ~赤ちゃんて、あんな風に動くよなぁって
きっとものすごく研究されたんでしょうね。

かぐや姫が怒りにまかせて
走り抜けてゆくシーンは
チカラ強さと疾走感と
悲哀と絶望と
なんとも言えない切ない描写で必見です。

娘は帝(中村七之助)の尖ったアゴがツボに入ったらしく
鑑賞後もそこにこだわってましたけど。
私は求婚に来た5人の貴公子のうち
阿部右大臣(伊集院光)だけはイヤやなぁ~と。

あれ?捨丸(高良健吾)は最後、既婚者でしたよね。
嫁も子どももいたのに。

ぜひオススメです!




最新の画像もっと見る