週刊少女フレンド 1970年18号~31号
回数/掲載誌/サブタイトル
1/週刊少女フレンド 1970年18号/ シメの脱退
2/19号/ボーイフレンド誘拐
3/20号/夜鳴きそばを奪え
4/21号/新米警官と泥棒
5/22号/夢遊病
6/23号/ダメおやじとオニババ
7/24号/カタナが欲しい!
8/25号/デッコ一家登場
9/26号/バカヤッコのパパ
10/27号/シメの兄の自殺
11/28号/デッコの酔っ払いとうちゃん
12/29号/女の泥棒騒動
13/30号/ホーラ化粧品
14/31号/デッコのボーイフレンド
※サブタイトルはすべて内容を示す仮のものです。
・解説
曙出版の単行本の巻末(1973年11月15日初版の『レッツラゴン』1巻の巻末などで確認)に“刊行予定”と記されておきながら、結局未刊行に終わったものがいくつかある。その中でも印象深いタイトルは、古谷三敏の『女の惑星』(初出は「週刊少年サンデー夏休み臨時増刊号」1970年8月1日発行)と『オールナイトデッコ』だ。今回はこのうち、赤塚と古谷の共作である『オールナイトデッコ』を取り上げたい。
連載時には上述の通り共作として連載されていたが、刊行予定では古谷の単著となっている。この理由は『ダメおやじ』の連載初期と同じく、アイデアと下絵を赤塚が担当、以降は古谷が・・・という『天才バカボンのおやじ』の執筆パターンで、弟子に助走をつけてやった、ということだろう。
★
古谷はそれまで「週刊少女フレンド」誌上に『びりっかすヒナちゃん』を連載していたが、終了。これに続く作品として『オールナイトデッコ』の連載が開始された。開始前号となる17号で連載開始が告知されたが、これには古谷と赤塚が机を共にしている画もあった。
夜に行動する5人組オールナイト族の夜遊びを描いた作品。ママと呼ばれるボスである“デッコ”を中心に、ホッカイローのケーコタンタイプの“バカヤッコ”、連載途中で何度かファッションを変える“マキシのジュン”、黒人ルックの“キク” セーラー服でションボリとした“シメ”が街を闊歩し、悪戯を重ねる姿は、まるで東映ピンキー・バイオレンスの世界観!また、効果的な印影でサイケデリックな風合いの扉絵は、これだけで一見の価値のあるものである。
第8話以降は5人の家族が登場。これにより謎めいたキャラクター性と夜遊びの面白さは薄れてゆき、他のフジオ・プロギャグ漫画と変わりない作品に変わり果て、連載も全14話で終了と相成った。
・単行本
なし
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