最近値を下げているVerizon Communication,Inc.(VZ)の16年12⽉期決算です。 アメリカの携帯大手ですが、2015年のAOLに次いで2016年はYahoo!買収を表明して、ネット事業との融合を進めています。 ライバルATTもタイムワーナー買収を決めており、当該業界はネットコンテンツを取り込むことがトレンドになっています。 収益は、寡占産業らしく売上高は$120B辺りで伸び悩んでいますが、営業利益は2013年の$33Bをピークに2016年は$13Bに落ち込みました。 インフラ産業とは言え、これだけ収益が安定しないのでは、事業構造を変えたくなるのも止む得ないのでしょう。 資産は、現預金$2.9Bが計上されていますが、流動資産の1割というレベルはどうなんでしょう? 日銭が入りそうな事業なので、こんなものなのでしょうか。 負債は、長期借入金が$105Bも計上されています。 事業買収に加えて5Gへの投資もあるので、債務増加は避けては通れないのでしょう。 むしろ、2014年に尽きかけた資本が回復しつつある点を評価すべきなのかも知れません。 キャッシュフローは、2013-14年頃の派手な動きから見ると、寂しい限りです。 営業キャッシュフローが、繰延税金の効果が無くなったこともあり細ってしまいました。 なるほど売られた道理もわかりますが、インフラ産業が故の参入障壁もあるので、派手な稼ぎは期待しません。 地道に日銭を得ることだけを期待しています。 |
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