為替の逆風下でブランド建て直しを図るProcter&Gamble(PG)の16年6月期決算です。 テイラーCEOによる事業リストラが進んでいます。 Ariel、Febreze、GilletteやSK-IIと言った日本でもお馴染みのブランドに集中する戦略でしょうか。 売上高は下げ止まりません。 競争力の無い事業を切り離している現状では仕方ないでしょう。 その甲斐あってか、営業利益や純利益は反転しています。 売上原価や販管費を地道に削減する縮小均衡策から、売上高を伸ばす拡大積極策に移行する時期が注目されます。 その意味で、売上高を実質2%伸ばすという次年度ガイダンスの達成を祈っております。 バランスシートは圧縮傾向です。 相変わらず固定資産比率が高く、中でも446→444億ドルと微減傾向ながらGoodwillが目立ちます。 長期借入金は183→189億ドルと微増傾向です。 今年度も40億ドルの自社株買いを実施しています。 経営的には低金利の借入金返済より株主還元が正しいのでしょうが、素人としては一抹の不安を感じています。 何はともあれ、配当を継続的に実施して連続増配記録を伸ばしてくれることを期待しております。 |