今日は、法務局、保健所、区役所、と資料集めに走り回るのですが、まだ早いのでいまのうちに昨日の記録を。
アルバイトを5時30分に終えて日比谷駅へと向かう。電車の中でも当然緊張しまくり。ただ、それまでは自分の番号が掲示板に載っていることをイメージできなかったのが、急に載っている気がしてきた。直前に短答成績通知上の大きな受験番号を見たせいかもしれない。
日比谷駅に着いてA10出口へと向かう。日比谷公園の交番角の横に出る出口。前に歩いている若者が同志に見えてきた。抜かさないようにする。しかし、彼はA8に向かった。違うのか。そのままA10へと向かう。昨年の経験からお濠端と公園の間の道でも歓喜の雰囲気を感じてしまうので、キャナル式イヤフォンで防御。目線は左にそらす。思ったより早く現地に着きすぎ。公園で待機。掲示板前の人が少しでも掃けるように。公園でポツンと携帯をいじる人あり。おそらく不合格の人。胸がしめつけられる。これはエゴ的な同情か、そうでないかは分からない。10分ほどして意を決して横断歩道を渡ることとする。向かいから白人女性が来る。それを通り過ぎて昨年の悪夢の会場へと向かう。
パンフを渡す花道はもうない。よかった。でも人が多いな。でも昨年ほどではない。一番左を見ると合格者数が見えてしまうので、視力をぼやかす。東京の箇所に目を向けた。受験番号3桁台から4桁台にいくところで臆してもう一度左へと視線を戻す。フッと自分をリラックスさせて右へと視線を移動させた。
番号は飛び飛び。20番飛びがある。自分の番号へと近づくペースが速い。一つ前の番号を見つける。「ダメだ」そのまま自分の番号を飛び越えていくんだ・・・!!!連番!!!あった!!!もう一度カバンから択一成績通知を出して見比べる。ある! 一瞬しゃくり上げた。涙がツーッと出た。
掲示板の前から離れて後ろに行った。その時にどう行動していたのか正確には覚えていない。でも番号だけだと不安なのでもう一度前に行く。確認。写メを撮る。そして、なぜか分からないけど掲示板に向かって左の隅へと走りこんだ。しゃがんで彼女に電話。声を聞いた瞬間は普通。オレ「あった!」彼女「エッ」オレ「ヨッシャ!」これで彼女に伝わった。この時点でも涙が出た。受かったときに泣くのは彼女であってオレは案外淡々としているんじゃないかと思っていたけど、見事に裏切ってくれた自分。
彼女と会うべく歩く。バイト先の先生、そして友人一人に電話。良い結果を伝えられてホッとした。
彼女とは日比谷公園角の交番前で待ち合わせ。言葉にならない。公園横を歩きながら、彼女に番号だけだからもしかすると勘違いかもしれないというと、怖いことを言わないでといわれた。そこで、択一成績通知と写メとを照合した。ある、あるよね、うん大丈夫。
二人で掲示板に向かい、その目で確かめた。あった。実家に電話。オカンびっくり。オトン風呂に入ってるらしい。この辺り記憶があいまい。彼女に電話を替わる。彼女とオカンが泣き合ってる。
彼女の両親にも電話。お父さんが出る。完全に度を失っているのか、名前を名乗らず「合格しました」を連呼。やっと落ち着いて名前を名乗り合格を伝える。電話の雰囲気で後ろの家族も察知したのか拍手。お母さんに替わる。お母さんは結構落ち着いてる。
掲示板前で友人たちに電話。色々電話をかけている内に7時30分がきた。掲示終了。
報告をして思ったのは、自分はいろんな人に支えられてたんだなということ。友達が少ないと思ってたけど、結構多いのね。うん、充分。心から報告したいと思える人がこれだけいて幸せだと思う。
おじいちゃん、葬式に行けなくて、いや行かなくてゴメン。仏前に合格証書を置いて見せるよ。合格者は多くなったけど、司法試験に合格した。すごいでしょ。
これからが大変。これから、これから。課題も見つかった。自分の精神的な弱さ。
歩みを止めてはいけない。いよいよ、時は来た。
時は来たっ
「出る前に負けること考えるバカいるかよ」蓋し名言
9月13日追記: 同じく三振り目の友達は3時55分頃から気合十分に並んでたそう。列が進むに従って、掲示板の右側が見えてきたんだと。そうすると、2043名、とか書いてあって、あれ?3043名の見間違いかな、と思ったらやっぱり2043名と書いてあって確実に落ちたと確信したみたい。しかし、彼も合格した!択一低得点からの逆転!素晴らしい! ちなみに彼は番号を確認してしゃくり上げまくってオイオイ泣いていたそうだけど、そこをバイト仲間に見られたとか。あとで、「あれは泣き過ぎ。引くわ。」と言われたんだって(笑)見てみたかった。後々までネタに出来るもんな。