ギターは兄貴が持ってたフォークギターを
見よう見まねで始めました。
近所にも珍しく楽器屋さんがありましたので
そこでエレキギターを弾かせてもらったり。
最初に弾いたのはご多分に漏れず
ギター少年の通過儀礼ともいえるディープ・パープルの
スモーク・オン・ザ・ウォーター。
単にバレーコードで延々と弾いていたにすぎないというのは
随分後になって知ることでした。
よく覚えてはいないのですが、リフだけでなく
いつのころからかソロを弾けるようになっていました。
どうやって弾けるようになったかは本当に思い出せません。
最初に音を追いかけられるようになったのはカルロス・サンタナの
哀愁のヨーロッパだったと記憶しています。
そのうちチョーキングを覚えたり、同じギター少年の友人の
家で弾かせてもたっらりするうちに、自分だけの運指でいろんな
曲が弾けるようになっていきますが、これは大きな間違いでして
ちゃんとした教則本にほとんど触れないまま、
いわゆる基本ができないまま、自己流の弾き方をどんどん
推し進めていってしまったわけです。
共通のルールがわかっていないということは、人から教われないし
人にも教えられないということになります。後から思うと
これは正味、間違いだったと思います。
一方、これが早い段階で自覚できたのは幸いなことで
自分だけで楽しむ分には誰にも迷惑はかけないし、
人に教えることがあったとしても、最初の音はこれだとか
ここはこう弾くんじゃないか、みたいなほんとうに
ささいなことでしたし、何よりこいつの運指は独特だ、ということで
なんか珍しがられたのが嬉しかったというこそばゆい記憶もあります(笑)
いわゆるコードなどの「オレ押さえ」ですね。
おっさんになってから入ったバンドではツインギターだったのですが
同じリフを弾いてんのに指使いが全然違うのに自分で自分に
驚くと言うことも多々ありまして。
あとはまあ、相対音感が知らん間に鍛えられていたのか
耳コピは得意な方でして。
コードの名前は知らないけれど、例えば分散和音で
どの音から構成されてるのかひとつひとつ分解して
聞き取れたので、無手勝流な押さえ方で
同じ音を出す、というようなことができます(笑)
そんなこんなでもう数十年もギターを弾いてますが
バンドのヴォーカルが亡くなってからはとんと
弾かなくなってしまいまして。
形見のギターもちょっと置きっぱなしです。
たまには使わないと、なあ。