ねじまき鳥のねじまき

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モバHO!でFM802 @TOKIO

2007年07月23日 | 日記

FM802(えふえむはちまるに)というFMラジオ局をご存知だろうか。
Mr.Children、Dreams Come True、矢井田瞳、ウルフルズなどを発掘しメジャーにのしあげた、大阪など近畿地方では知らぬ人のいない、圧倒的な聴取率を誇るFMラジオ局である。 FM802、通称「802(はちまるに)」の特徴は、ジャニーズやモーニング娘。などのアイドルや、倖田来未、浜崎あゆみなどのAvex系の歌手の楽曲が、ほぼかかることが無いということ、「ヘビーローテーション」というシステムを全国のラジオ局に先駆けて導入し、新人の発掘を積極的に行っていることなどが挙げられる。1988年設立と、在阪のFM局としては完全に後発であったのだが、栗花落光(つゆりひかる)を中心とする編成陣は、18歳~30歳をメインターゲットとして設定した番組作りを徹底し、上述したようなアイドル楽曲を一切排した番組ラインナップを指向、これが爆発的な人気を呼び、現在では開局当時に圧倒的な聴取率を誇っていたFM-Osakaとは、大きく水をあけ、関西の音楽シーンで確固たる地位を築くことになる。大阪では、802のランキング番組で首位となった楽曲のCDは、圧倒的な売れ行きを示すことが、ずいぶん前から指摘されている。よく東京のJ-WAVEなどのFM局と比較されるが、聞いてみればわかるが、番組作りの方向性がかなり違う。

さてこの802であるが、筆者は大阪で19歳まで過ごしていたこともあり、中学生から高校生、そして受験を迎える頃まで、本当に良く聞いていた。僕の音楽の趣味は、ほぼ全て802によって作り上げられたと言っても過言ではないほどである。

しかし、大学生となり東京に来てからは、当然電波が届かないということで、802は実家に帰った時しか聞くことが出来なくなり、それにともないクラシック音楽を除いた音楽そのものからも、年々かなり距離を置くようになってしまった。

それが、最近のことである。ネットで802関係の情報をたまたま見かけたとき、「モバHO!」というサービスで、全国どこででもFM802が聞けるという記事を見かけた。僕自身、こういった情報には相当アンテナを張っていたつもりであったのだが、恥ずかしながらこの「モバHO!」なんてサービスは、一度も聞いたことが無かった。そこで調べてみると、USENやスカパーの人気番組を、人工衛星を使って全国津々浦々に電波を届け、家でもクルマの中などでも受信端末さえあれば、いつでも視聴出来るサービスであると言う。

これはと思い、早速資料を請求。
届いた資料には、確かに配信チャンネル中に「FM802」の文字が。
番組は大きく映像系のチャンネルと、音楽系のチャンネルに別れており、映像系ではスカパーの人気番組の一部や競馬のグリーンチャンネルが視聴可能。また、音楽系では筆者が興味のあるFM802の他に、J-WAVEなどのFM局や、オリコンのチャート番組などが視聴可能である。クラシックなどの番組もある。
まあ、極論すれば、映像系は内容が絞られたスカパー系の番組、音楽系は内容が絞られたUSEN系の番組が視聴出来ると思ってほぼ間違いは無い。

値段は、映像系が各\1,500-~\2,000-程度で、音楽系は各\600-程度。FM802が聞けるチャンネルは、月々\580-で、別途会員費が毎月\400-かかる。
これを安い、もしくは高いと捉えるかは、個人個人の感覚によると思われる。筆者は、東京で今まで802を一切聞けなかったことを鑑みると、この程度の値段は非常に安いと考える。それくらい802が魅力的なFM局であるということもあるのだが。
なお、現行のモバHO!受信端末は、ワンセグチューナーも搭載している機種が多いのだが、これはどのチャンネルを利用しても、チャンネル契約後はタダで視聴が可能となる。

視聴の方法は主に2つ。受信端末を購入して番組の視聴料を払う仕組みか、端末をUSENからリースで借りる方法。
筆者はとりあえず802以外の番組を視聴する予定が無いため、中途解約時に違約金を払わなければならないモバイルUSENではなく、受信端末を購入する方法を選択した。

受信端末の購入は、大規模な家電量販店で行えるので、新宿のビックカメラで端末を見つけ、購入。値段は\19,800-と少し高価なのが不満の残るところ。モバHO!のユーザーの需要には、特に映像のデータは必要ないというユーザも多数いると思われるので、機種の多様化をもう少し図り、ニーズを吸い上げ、機種数と価格にバラエティを持たせる努力を行って欲しい。

なお、可視聴地域は日本全国であるのだが、ビルが建ち並ぶ街中などでは、視聴が困難な場合があるとのこと。しかし、ビックカメラの店舗でもそうだったのだが、鉄筋コンクリートの室内でも普通に視聴が可能であったので、モバHO!で使用している電波は、少々の壁などは突破するのかもしれない。また、東京や大阪、名古屋などでは、難視聴地域には電波を反射させる機材を集中的に配置し、可視聴地域を増やしているとのことである。

さて、端末購入ののち、自宅マンションに帰り、早速開梱。受信端末は、ほぼPDA端末や電子辞書サイズ。電源を入れると、初期設定ではモバHO!独自の無料番組のみ視聴可能となっている。部屋の窓際に置くと、難なく視聴が出来た(置く場所など状況によっては、電波が途切れるなどの不具合は出た)。次の日、モバHO!に電話をかけ、無料のお試し視聴を申し込み。このお試しの申し込みが電話というのが、少しうざったい。ネットでの申し込みは、技術的に難しいのかな?
ただ、端末それぞれに割り振られたIDを申し伝えると、ものの10分程度で全番組が視聴可能となった。なお、仮登録後のチャンネルの契約は、ネットから可能となっている。

早速、FM802を聞いてみると、非常にクリアに聴こえ、大阪でラジオとして聞いているより、遥かに音質は良いように感じる。また、ニュースや天気予報は大阪のものがそのまま流れるが、CMは放送されない。
自宅では、BOSEのCompanion3にモバHO!端末を接続し、802を楽しんでいるのだが、当然のことながら携帯端末そのものに付属しているスピーカーは非常に粗悪なものなので、ステレオなり何なりに接続して楽しまれることを推奨する。

以上、モバHO!と802について語ってきたが、とにかくFM802がほぼ全番組、東京でも手軽に聞けるようになったということを紹介したく、ここに書かせて頂きました。今後も、機会があれば、このモバHO!と802の魅力を、書いていければと思っています。


■FM802
http://funky802.com/

■モバHO!
http://www.mobaho.com/

■モバHO!受信端末
http://www.mobaho.com/terminal/mbr0501a.html

■モバイルUSEN
http://www.mobileusen.com/

■BOSE Companion3
http://www.bose.co.jp/products/multimedia/companion3/