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合言葉はヒュッゲ

遅々として

ど昔のドラマ「赤い迷路」がBSで早朝放送されています。最終回まで残り僅かですが。

1974年、つまり昭和49年のお宝映像。古いですねえ。宇津井健さん、山口百恵さんの親子役はしっくり馴染んでいます。これが赤いシリーズの皮切り番か?ジャンルで言えばサスペンスだとは思うけど、進行があまりに遅い。鈍行各駅停車に乗っている気分。

宇津井さんは著名な犯罪心理学教授役とあって、この時代にしてはモダンなご自宅。
ブロックガラスが施された壁に華やかなお花柄のスタンドランプ。この時代のホームドラマお茶の間には必ずあったインスタントコーヒーとクリープセットなんて見当たらないし、応接間には有名そうな額縁入りの絵画が飾られている。

百恵さんはこの家の令嬢ですが、実の両親は別にいて、育ての母が何者かに殺されてしまう。その犯人探しを巡り、叔父である松田優作さんや心理士の中野良子さんが力を貸す。

なんかすごく豪華な顔ぶれ。中野良子さんの美しさにうっとりしながら、当時現役高校生だった百恵さんの瑞々しさに感極まる。

松田優作さんは脳腫瘍を患い、この世に思いを残したまま急死するのですが、失明し病院ベッドから転がり落ちるシーンがすごい。頭から落ちたので、たんこぶができたのでは?と案じてしまいました、闘魂の役者魂。たぶんこのドラマの後、10年そこそこで癌となり若くして亡くなったかと。
「太陽に吼えろ」でも殉職でした。
彼は自分のそんなに遠くない未来を知らずにいたはずだけど、演技に本気の覚悟を感じて切なくなりました。

ドラマの展開の遅さには呆れますが、まあ、この時代ゆえ許されるのかも。
筋書き云々より、豪華なキャスト陣営に十分な価値がありますね。
犯罪心理学の歴史を知る上でも興味深いドラマでした。



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