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合言葉はヒュッゲ

古谷一行サスペンス 北ホテル

古谷一行の火曜サスペンスドラマシリーズ「北ホテル」

捜査ミスで発砲し、大元ではない犯人を銃殺してしまった悔恨から刑事を辞職し、小樽の海沿いにある小さなホテルの雇われオーナーに転じた誠実な男を演じていました。

思春期の娘を育てながらのヤモメ役。刑事って、訳ありの人が多いのかな。妻には娘が幼い頃先立たれ、その後連れ合いとなった女にも浮気され逃げられてしまった。

なんとなく渡辺謙の「指名手配」と境遇がかぶるなあ。

シリーズは全4回ですが、2話目に長門裕之と南田洋子夫妻が夫婦役で出ています。

南田洋子と言えば、認知症を患い、長門裕之が献身介護をしているドキュメンタリーが放送され話題となっていました。

2009年に亡くなり、2011年にはその後を追うように長門さんも逝ってしまいました。

このドラマは2004年に作られたものですが、南田さん、おそらくこの時既に認知症が始まっていた様子。

セリフがなかなか覚えられないと悩んでいたそうです。

ドラマの中でもおしどり夫婦を演じていました。夫婦だけに息もぴったり。

亡き娘の事件真相を追うため、余命幾許も無い身体の妻とともに北ホテルに滞在する。妻は自ら復讐のための殺人に手を染める。

なんとも哀しい物語でした。最愛の娘が不慮の死を遂げた事で心の傷は癒えず、ずっと苦しみ抜いてきた痛みを小樽の厳しい気候とともに映し出していた。

そうだ、このドラマの主要人物は皆亡くなっているんだね。

写真は数年前に泊まった安ホテル。

ドアの上に掛け時計があり、目が覚めた時すぐに時間が確認できた事のみ優れたホテルでした。あとはボロくて残念な思い出です。


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