職場の女の子は原作漫画のファンだったそうです。放送年は2017年。はあ、当時の私は公私共に忙しくてドラマに浸る暇がなかったな。このアパートに引っ越してきたのも7年前。あっと言う間の歳月でした。
主演は波瑠さん。波瑠さんの同級生でW不倫の相手役に鈴木伸之さん。そのサレ妻役に仲里依紗さん。波瑠さんのサレ夫役に東出昌大さん。
不倫ものはそれほど好きじゃない。しかも鈴木夫婦にはまだ生後間もない赤ちゃんがいる。【役名は面倒なので、素晴らしい演技をしていた俳優さんの名前で表記します】あんな無垢な天使がいて、たやすく昔の同級生のよしみで浮気とは呆れる。
このドラマ、単なる軽いノリの浮気物語ではなく、夫婦の心の機微、虚ろいを描いている。不思議なくらいドロドロ感がなく、重いテーマをさらりと投げる。
セリフも響く。サレた方の苦しみとやるせなさ、した方の罪悪感と背徳感。
傍目には優しく見える完璧な夫である東出さんの隠されたモラハラ、ストーカー性は狂気を感じさせる。なんだろうね。あの伝説のドラマ「ずっとあなたが好きだった」の冬彦さんとは違う見えない狂気。
9話では、東出さんの親友がまさかのLGBT告白。仲里依紗さんに好意を持つ隣人主婦の過激な干渉も頂点に。
最終回まであと僅か。ラストがどうなるかとても楽しみなドラマです。数回見て思ったのは、不倫するなら自分の持ち物全て捧げるくらいの覚悟しろって事。相手や周囲を巻き込んだ代償は大きいんだよね。