1981年生まれ、タカハシヨーコ

半生を振り返りました。名前は全て仮名です。
男尊女卑、毒親、毒母、シックマザー、不登校

嫁と姑

2022-01-07 09:10:00 | 日記

母が私を身籠った時に「女腹」と嫌味を言った祖母だったが、

私はその祖母にたいそう可愛がられた。


祖母には娘がおらず、また孫も女の子は私だけだった。

私は、見かけはお世辞にも可愛いとは言えない子供だったが、

初めての女の子だ、かわいい

とかしづかれた。


祖母とはよく縁側で日向ぼっこをして、

ひだまりの中で色々な話をして過ごしたのを思い出す。


私にとっては、温かく優しい印象しかない祖母だが、

母にとっては、恐ろしく忌まわしい存在だった。


幼い頃より母から

ありとあらゆる祖母の母に対する仕打ちを聞かされていた。


ことあるごとに母に嫌味を言う

嫌がらせのようなことをされる

近所の人に「うちの嫁はだらしない」「どうしようもない嫁」と母のことを吹聴する

兄嫁と比較して母を見下す 

等々


家族にヒエラルキーがあるならば、嫁である母は常に最下層だった。

祖父母には何を言われても逆らえず、

いつもおどおどして、肩をすくめて小さくなっている母の姿がそこにはあった。


同じ市内にある実家に帰るのも、

買い物以外で外出をするのも、

祖父母にお伺いを立てなければならなかった。


昭和の時代。

結婚し「嫁」となった母に、人としての尊厳や自由はあったのだろうかと思う。




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