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アロエ研究情報

2017年07月02日 | アロエベラ
アロエ研究情報

【1】近年、アロエが化粧品・医薬品および食品産業で利用されています。また、漢方ではしばしば真菌症の治療にも使用されています。最近、アロエを使った臨床試験が実行され、その結果アロエが皮膚保護、創傷治癒、便秘、糖尿病、胃腸障害に有効であることがわかりました。

【2】外科的に傷つけたラット(12周齢)を用いて、アロエベラ、甲状腺ホルモン、およびスルファジアジン銀の創傷治癒の作用について検討しました。その結果、他の薬物塗布群と比較し、アロエベラ塗布群では、有意に創傷治癒能力が高いことがわかりました。このことから、アロエベラの塗布が創傷治癒に役立つと考えられました。

【3】アロエの消炎作用のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:炎症マーカーのひとつ)阻害について検討しました。その結果、アロエ抽出物を加えた末梢血単核細胞(PBMC)では、MMPの産生を濃度依存的に抑制することがわかりました。このことから、アロエは消炎作用を有することがわかりました。

【4】アロエは皮膚状態を保護する機能を有していることが分かっています。そのため各種アロエの抽出物が化粧品にも含まれています。アロエベラエキスのアントラキノンレベル濃度が50ppmを超すと皮膚炎を起こすことがわかりました。

【5】チロシナーゼの過活性はメラニンを過剰産生し、化学放射線障害のような皮膚障害、すなわち黒色腫につながります。いくつかのアロエ(Aloe ferox, Aloe aculeata, Aloe pretoriensis, Aloe sessiliflora)のエタノール抽出物(500μg/ml)は、チロシナーゼの活性をそれぞれ(60%, 31%, 17%, 13%)抑制しました。このことから、アロエの各種抽出物は皮膚の異常なメラニン産生を抑える働きがあると示唆されました。

【6】おむつ性炎症を伴った乳児66名に対し、アロエのクリーム(32例)またはカレンデュラクリーム(34例)(薬用クリーム)の作用について検討しました。乳児には一日3回、10日間にわたってこれらの薬を塗布しました。その結果、アロエ抽出物塗布はカレンデュラクリーム塗布に比べ、おむつ性皮膚炎の発疹部位が小さくなっていることがわかりました。このことから、アロエ抽出物が皮膚炎に対して有効であることがわかりました。

【7】アロエ製粉が創傷治癒に役立つかどうか、また、抗菌作用があるかどうかについて、ラットおよびウサギを用いて検討しました。結果としてアロエ抽出物は、皮膚上の治癒および細菌の選択増殖抑制活性を示しました。

【8】口腔粘膜下線維症(OSMF)患者20名を対象に予備的研究を行いました(アロエベラ投与群10名、抗酸化剤投与群10名)。3ヶ月間、アロエベラ投与群にはアロエゲル5mg、抗酸化剤投与群には抗酸化カプセルを与えました。アロエベラ投与群は、抗酸化剤投与群よりも有意にほてりを減少し、開口反射の改善が認められました。このことから、アロエベラはほてりをやわらげ、口腔内の病気(OSMFなど)を改善する可能性が考えられました。

【9】アロエの消炎作用のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:炎症マーカーのひとつ)阻害について検討しました。その結果、アロエ抽出物を加えた末梢血単核細胞(PBMC)では、MMPの産生を濃度依存的に抑制することがわかりました。このことから、アロエは消炎作用を有することがわかりました。

【10】齲蝕および歯周病患者から分離された齲蝕病原菌(Streptococcus mutans)、歯周病原菌(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)(Porphyromonasgin givalis)および日和見感染の歯周囲病原菌(Bacteroides fragilis)に関するアロエゲルの阻害作用を検討した結果、MIC(最少発育阻止濃度)は、(Streptococcus mutans)で12.5μg/ml、その他の病原菌では、25-50 μg/mlでした。このことから、最適濃度のアロエゲルが齲蝕および歯周病予防の抗菌剤として利用できると考えられました。

【11】肝線維症患者におけるアロエの抗酸化と抗線維化作用について調べました。15名の健常者および40名の肝線維症患者を対象にアロエベラ(0.15mg/日)およびプラセボを12週間投与しました。その結果、アロエベラ投与群において肝酵素(ALT、AST)の有意な減少、マロンアルデヒド(酸化状態の指標のひとつ)の減少がみられました。また、抗酸化酵素のひとつであるグルタチオンを増加させました。このことから、アロエベラの投与は、肝線維症患者の障害を回復させ、その作用の要因のひとつに抗酸化活性が考えられています。

【12】ラットの十二指腸、空腸、回腸および結腸内におけるP糖タンパクと多剤耐性関連タンパク質へのアロエモジンの作用について調べました。その結果、アロエモジンがP糖タンパクおよび多剤耐性関連タンパク質を阻害する作用があると考えられました。

【13】アロエは皮膚状態を保護する機能を有していることが分かっています。そのため各種アロエの抽出物が化粧品にも含まれています。アロエベラエキスのアントラキノンレベル濃度が50ppmを超すと皮膚炎を起こすことがわかりました。

【14】チロシナーゼの過活性はメラニンを過剰産生し、化学放射線障害のような皮膚障害、すなわち黒色腫につながります。いくつかのアロエ(Aloe ferox, Aloe aculeata, Aloe pretoriensis, Aloe sessiliflora)のエタノール抽出物(500μg/ml)は、チロシナーゼの活性をそれぞれ(60%, 31%, 17%, 13%)抑制しました。このことから、アロエの各種抽出物は皮膚の異常なメラニン産生を抑える働きがあると示唆されました。

【15】おむつ性炎症を伴った乳児66名に対し、アロエのクリーム(32例)またはカレンデュラクリーム(34例)(薬用クリーム)の作用について検討しました。乳児には一日3回、10日間にわたってこれらの薬を塗布しました。その結果、アロエ抽出物塗布はカレンデュラクリーム塗布に比べ、おむつ性皮膚炎の発疹部位が小さくなっていることがわかりました。このことから、アロエ抽出物が皮膚炎に対して有効であることがわかりました。

【16】アロエ抽出物(568μg)をラットに投与することによって、下剤効果が認められました。さらに、この下剤効果については、アロエの中に含まれているバルバロインによるものだということがわかりました。

【17】アロエ製粉が創傷治癒に役立つかどうか、また、抗菌作用があるかどうかについて、ラットおよびウサギを用いて検討しました。結果としてアロエ抽出物は、皮膚上の治癒および細菌の選択増殖抑制活性を示しました。

【18】アロエに対する下剤効果について調べました。ラットに84.3 mg/kg のAloe pulv.および900 mg/kgのキダチアロエを投与した結果、下剤効果が認められました。この効果は、アロエの中に含まれるバルバロインによるものだと考えられました。

【19】アロエ抽出物に含まれるアロクチンAの、ラット胃液分泌物や胃損傷に対する作用ついて調べました。24時間絶食させたラット(各群10匹)に対して胃を摘出し調べた結果、アロクチンA投与(10mg/kg)群のラットは、溶媒投与群に比べ胃液量を79%抑制し、また、前胃部の損傷を有意に抑制しました。このことからアロエに含まれるアロクチンAはストレスや絶食時に、胃を保護する働きがあると考えられました。






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