◆義父の情報
明日、血液検査、心電図検査、エコー検査を行うが問題がなければ
2/13(土)退院できる、とのこと。既に両足ひざ下に血栓があることが
分かっているが、大きなものではないので、薬は使わずに経過を観察して
いきたい。
2週間後、もう一度外来で検査して問題がなければ投薬治療は終わり
にしたい。
肺の影については、転移時と同じ大きさで変化はない。また、呼吸が
苦しいなどの自覚症状はないので問題にしない。もし、肺に関して何か
気になる症状が出たら主治医のS医院に相談して欲しい。
なお、血栓防止の薬(今回、処方しない薬)と既に処方済みの、
心臓ステント手術後の血液サラサラの薬とは違うものになる。
◆東京新聞
血液逆流する下肢静脈瘤 血栓性静脈炎の併発増 外出控え影響か
2020年6月9日 08時42分
脚の皮膚近くの静脈が太くなり、浮き出て見える下肢静脈瘤(りゅう)。命にかかわる危険はほとんどないが、血管外科が専門の名古屋市内の医院では四月以降、痛みを伴う血栓性静脈炎を併発して駆け込む患者が増えている。外出自粛による運動不足の影響が考えられ、軽い運動で予防したり、気になる症状があれば相談したりするよう、医師が呼びかけている。

膝からふくらはぎにかけて静脈瘤が浮き出た男性(いわた血管外科クリニック提供)
下肢静脈瘤の患者を多く診る名古屋市中村区のいわた血管外科クリニック。新規に受診した患者のうち、血栓性静脈炎と診断された人は、四月は10%に当たる四人、五月は13%の十人で、割合は前年同月に比べそれぞれ倍増した。
訪問理容師として病院に出向き、入院患者を相手に仕事をしていた男性(68)はその一人。新型コロナウイルスの感染が拡大した三月から、仕事場だった病院が面会禁止に。四月半ばから右脚の痛みが続き大型連休明けに受診した。
院長の岩田博英さん(57)によると、男性を含め、患者には「単身赴任先から思うように帰省できない」「勤務先が休業になった」などコロナの影響で生活が大きく変化した人が目立った。男性は「かがんだ姿勢で髪を切るなどの動作が、自然と運動になっていたのかもしれない」と話す。
下肢静脈瘤は立ち仕事の人や出産を経験した人に多く、加齢に伴って増える。静脈には血液の逆流を防ぐ弁があるが、その働きが悪くなるのが原因。血液が心臓にうまく戻らず逆流することで、皮下組織にある表在静脈が瘤(こぶ)のように膨れ上がる。患者数は一千万人以上で、脚のだるさやむくみから始まり、やがて皮膚のかゆみや黒ずみなどの症状が出る。受診は、見た目を気にする女性が多く、男性は重症化するまで放置しがちという。治療には、血管内の瘤を焼くなどの方法がある。
血栓性静脈炎は、静脈瘤が重症化した状態の一つ。長時間同じ姿勢を続けるなどして静脈瘤の中にできた血の塊(血栓)が静脈や周囲の組織、皮膚に炎症を起こす。痛風に匹敵する強い痛みが出ることも。時間の経過とともに血栓が消え、炎症が引くこともあるが、再発しやすい。岩田さんによると、下肢静脈瘤の悪化を食い止めるには散歩などの軽い運動がいい。血流が良くなる上、筋肉を鍛えれば血液を心臓へ戻すポンプ作用も強まる。「根治療法ではないが脚を圧迫する弾性ストッキングも血流を促す」と話す。
◆エコノミークラス症候群 在宅勤務にもリスク

脚の静脈に関する病気には、中心部を走る深部静脈に血栓ができ、それが肺の血管に飛んで息ができなくなる「エコノミークラス症候群」(深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症)がある。運動や水分の不足によって静脈の流れが悪くなり、血液がよどむことが原因だ。重ければ命に関わる。
新型コロナウイルス感染症は肺炎など主に呼吸器に症状が出るが、重症例では血管に炎症が起き、エコノミークラス症候群を含む血栓症を併発する割合が高いと報告されている。ただ、日本静脈学会は、軽症者でも療養時に運動不足が続けばエコノミークラス症候群になる危険があると指摘。緊急事態宣言は解除されたものの、在宅勤務が続く人も要注意だ。「普段は通勤で体を動かすが、その機会さえない」と同学会評議員でもある岩田さんは話す。
予防で重要なのは、足を動かすことと、水分を十分取ること。同学会は、二時間に一回以上は立って軽い運動をする▽座っている時も足首を曲げたり、伸ばしたりする−などを勧める。足首の曲げ伸ばしがいいのは「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎが動くからだ。水分摂取の目安は一日一リットルをこまめに。足がむくんだり、ふくらはぎが赤黒く変色したりした場合は発症の可能性があるため医療機関への相談が大事だ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/34335
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