雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

愚妻の行い2

2021年04月13日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

家が出来上がって、引っ越しをした。
そこは、田舎ではあるが、小学校や
中学校への通学には、便利な場所を
母の希望で選んだ場所だった。
ここでも、2番目の女房のN子は
愚行を続ける。家の外溝工事で
俺も、500万円ほどの借り入れをして
毎月、銀行マンが集金に来ていた。
しかし、玄関先で集金をしている時には
N子は、私の視線を隠すようにドアを
閉めて応じていた。
たまには、集金人に声をかけて
お茶など出して、話をしながら座敷に
上がってもらうのだが、どうも、N子は
落ち着かない様子が見て取れた。
これも後に分かったことだが、
俺の銀行口座から、前借をして
その都度、返済を繰り返していたのだ。
金額は定かではないが、1000万円には
なっていたようだ。俺はこの頃、収入では
毎月、30万円だった給料からバブルも
手伝って、最高は月給300万円にまで
なっていて、家にも十分な金額を
渡していた。子供二人の大学までの
資金にと預金していたが、これを担保に
借り入れをしていたのだ。
そして、母もこの頃から糖尿病が
ひどくなっていった。
 
 
次回につづく

雄一郎の半生 愚妻の行い

2021年04月09日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所に勤めがんばっている時に、
家では2番目の女房のN子は
とんでもない事をし続けていた。
 
この頃は、母が経営していた
ホテルが転売となり、家を新築する
為に、一時的にアパートに住み始めて
狭いスペースに5人で居た頃で、
そこに親戚のおば様が泊まりに来たり
していた。おば様は、なかなか
寝付かれず眠れないので、
勤めていた、病院から睡眠薬を
貰って飲んでいた様だ。
その睡眠薬をN子は、自分も
寝つかれないとウソをついて
貰っていた。その睡眠薬は、実はN子は
飲まずに、俺の味噌汁に入れられて
いた。仕事から帰って皆んなで、
夕飯を食べるとなぜか何時も眠くなる。
まさか、睡眠薬を飲まされていた
なんて、夢にも思っていなかった。
普通では到底考えられない事を
平気でする女だったのだ。
どうして、そんなことをするのかというと
帰ってきて俺からあれやこれやの
小言を言われるのが、嫌だったためと
思われる。それは夫たる者毎日の
生活で、妻のしていることの一つや
二つは、言いたくなることもある。
 
それだけではない、後に発覚する
のだがこの頃から、俺の目を盗んで
あちこちにツケで買い物をするように
なっていた。近くの衣類販売店や
ガソリンスタンドなどなど、
そればかりではなく、子供二人の
学資保険にも手を付け、前借りや
返済を繰返していた。なぜそんなに
金が必要なのかは、後に本人に
問いただしても、一切口を割らな
かった。恐らくだが、実家の腹違いの
姉の指図で、実家に送金していた
のだろう。この頃は、まだ金額的には
100万から200万の単位で金を
コソコソ送っていたようだが、後には
莫大な金額になっていった。
兎に角、良い妻に当たらないと
人生は悲惨なことが、重々分る。
 
次回につづく
 

盗聴の失敗

2021年04月06日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所の調査には、難問が山積み
 
旦那様の依頼で、奥様の素行調査
の依頼が入った時のお話。
 
対象者の奥様は仕事をしているが、
どうも様子がおかしいという。
旦那様が仕事で留守にして居る
時に多分、誰かと電話を掛けている
らしいというのだ。そこで、まず、
奥様の素行を何日か追ってみた。
仕事帰りには買い物をしたり、
子供の用事を済ませるくらいで、
異常はない。そこで、旦那様に
協力頂き、自宅の電話に電話の
盗聴器を付けることにした。
 
当時は、携帯電話などまだまだ、
普及していない頃なので連絡
するには、公衆電話や自宅の
固定電話を使用していたのである。
電話盗聴器は、感度が悪く
電話を掛けたり、受けた場合の
音声を感知し自動で会話の録音
をするものだったが、盗聴した
会話にはノイズが入り、聞き取り
にくい会話が多かった。そこで、
相手の会話は聞けないが
部屋に盗聴器をセットすることに
なった。これは周囲の音に反応し
録音するタイプで会話は部屋内
のみだが、比較的鮮明に録音
されていた。
 
一月ほど盗聴をしてみて、どうやら
奥様は、会社と連絡をして
いるらしいことが分かった。
今度は、盗聴から行動調査に
切り替えて、尾行する調査員の
数も増やした。
暫くして、奥様の怪しい行動が
始まった。仕事帰りにいつもとは
反対の方向に車を向けた。
暫く尾行をすると、公園の駐車場に
入り、白いワンボックス車の横に止め
直ぐに、その車の後部座席に
乗り込んで直ぐに、出て行った。
こちらも後を追う。こちらは車3台に
女性の調査員を1名補充し4名で
尾行していた。交代で車を入れ
替えながら尾行していくと、山際の
ラブホに入って行った。
こちらは尾行中にもビデオ撮影を
しているが、ホテル内の状態を
確認するために、女性の調査員と
ペアを組んだ調査員をホテル内に
入らせて、ワンボックス車の駐車
を写真撮影し、身元の割り出しを
行う。当日はこの後は1時間30分
程で車は、出て来たので、正面から
運転手の顔をビデオ撮りしている。
 
ワンボックス車は会社の所有で
いつも、複数の人が利用できる
様子だが、本人(対象者)の顔が
分かっているので、帰宅時の尾行
を行った。すると会社の隣街に
住んでおり、妻子がいる依頼者の
妻の会社の社員であることが
分かった。情報をまとめて依頼者
へ、詳細を報告し調査は終わった
依頼者は頭を抱えて「やはり」と
いった深刻な表情だった。
 
調査のお話はこれくらいで
次回は2番目の妻のお話。
 
次回につづく

電波が頭に、の話

2021年04月02日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所の調査には、依頼者の
言っていることが、理解できない
内容もしばしばある。
その中でも、意味不明な依頼を
紹介します。
 
ある相談が入って、依頼者の元に、
依頼者の夫婦は、奥様がここ暫く
電波が頭に当たると言うのだという。
最近は、自分もそんな気がしている
と言うのだが、典型的な病気の
場合が多い。依頼者は何が原因で
そんなことになるのかを、調査して
欲しいという。
 
こうした場合は、まず、家の立地を
調査し、続いて盗聴器、電話の
盗聴器の設置についての調査から
始めるのが、いつものパターンだ。
でも、結果はいつも同じで
何ら異常はない。
後は、依頼者の常用している
薬について尋ねるのだが、
多くの場合は、睡眠薬の常用
などがある。
 
この依頼者も、精神科に何度か
通った過去が有り、旦那様も
次第に奥様に同情して自身も
電波が頭に当たってくると
思うようになっている様子だった。
 
調査内容を報告書にまとめて
屋内の盗聴や、電話の盗聴、
その他の不審者の接近などは
無いことを告げて、調査は
終了となった。
 
後日、依頼者の旦那様より
連絡があった。
「あの時は、お世話になりました。
今、妻は入院をしていて私は
以前のような電波が頭に当たる
事も無くなり、娘と一緒に暮らして
います。ありがとう。」との
事でした。恐らく旦那様も当時は
精神的に病んでいたのでしょう。
 
まだまだ、続きます。
興信所のおかしな話は。
 
 
次回につづく