雄一郎の半生
興信所に勤めがんばっている時に、
家では2番目の女房のN子は
とんでもない事をし続けていた。
この頃は、母が経営していた
ホテルが転売となり、家を新築する
為に、一時的にアパートに住み始めて
狭いスペースに5人で居た頃で、
そこに親戚のおば様が泊まりに来たり
していた。おば様は、なかなか
寝付かれず眠れないので、
勤めていた、病院から睡眠薬を
貰って飲んでいた様だ。
その睡眠薬をN子は、自分も
寝つかれないとウソをついて
貰っていた。その睡眠薬は、実はN子は
飲まずに、俺の味噌汁に入れられて
いた。仕事から帰って皆んなで、
夕飯を食べるとなぜか何時も眠くなる。
まさか、睡眠薬を飲まされていた
なんて、夢にも思っていなかった。
普通では到底考えられない事を
平気でする女だったのだ。
どうして、そんなことをするのかというと
帰ってきて俺からあれやこれやの
小言を言われるのが、嫌だったためと
思われる。それは夫たる者毎日の
生活で、妻のしていることの一つや
二つは、言いたくなることもある。
それだけではない、後に発覚する
のだがこの頃から、俺の目を盗んで
あちこちにツケで買い物をするように
なっていた。近くの衣類販売店や
ガソリンスタンドなどなど、
そればかりではなく、子供二人の
学資保険にも手を付け、前借りや
返済を繰返していた。なぜそんなに
金が必要なのかは、後に本人に
問いただしても、一切口を割らな
かった。恐らくだが、実家の腹違いの
姉の指図で、実家に送金していた
のだろう。この頃は、まだ金額的には
100万から200万の単位で金を
コソコソ送っていたようだが、後には
莫大な金額になっていった。
兎に角、良い妻に当たらないと
人生は悲惨なことが、重々分る。
次回につづく
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