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自分はね2重人格なの。
冗談よ。

ただね、私と俺とがいるんだ。

俺は優しくありたい弱い子。
私は優しくなれない弱い子。

紙一重。


ねえアノヒトに好きな人がいるんですって。
それがマアマア、私が少し気になっていた殿方。

俺は言いました。
アノヒトとならお似合いだし、好きな人がいるなんて幸福なことだ。
祝福しよう。
どちらにも嫉妬をしても、祝福しよう。

私は言いました。
私以外を見ないで。アノヒトは私だけ見てればいいの。
私に囚われて、狂えばいいの。


ねえアノヒトが彼らに依存してるんですって。
彼らを知ったのはつい最近。

俺は言いました。
生き甲斐を見つけられることの喜びを一番分かるのは自分だ。
祝福しよう。
たとえ自分が二の次だったとしても、祝福しよう。

私は言いました。
彼らを知る前は何を見ていたの。私であれ。
ねえなんでなの。
Just look at me!　寂しいよ。


アノヒトは言いました。
「一緒に居るべきじゃない。ずっと一緒に居る気もない。」

俺は言いました。
そうだな。お前の幸せのために、離れなきゃいけないな。
それがどうか遠い未来のことでありますように。

私は言いました。
そんなの嫌よ。ずっと一緒に居れないというのなら私はあなたを殺します。
私とあなたを引き裂こうとしたものも、壊してあげる。



2つの意思。
2つの思考。

揺れ動く乙女心。

どちらにも染まれない、弱い女なの。