弟が最終的に知事選出馬を決心した地、三条の五十嵐川を訊ねました。土手が切れたところは改修工事の囲いがありましたが、土手にはもう緑(雑草など)が生え乱れ、とてもこの川があの惨事の中心地であるとは思えませんでした。「個人が守り得る事のできる物(財産)と、個人ではどうすることもできない大きなものがある、その大きなものは政治力や行政にしか守り得ないものだから、トップたる者の行動で大きく左右される。その事を念頭に置いてリーダーシップを発揮せねばならない」といったことを弟は主張しています。確かに日々の生活は、特に新潟県のように自給率が高い県では、普段の自分たちの生活は自分たちで守ることができるかもしれません。しかしいざ自然災害、いざ人災といった事は自分達ではどうすることもできません。そのときにダメージが大きくなるか小さいかは絶対に政治力がものをいいます。「風邪を引いてからの対処療法をするより風邪を引かないような予防をしなければならない、風邪を引いてしまったらこじらせないようにしなければならない」災害に対しての取り組みが政治力のみによるものだとするなら、リーダーがその事に関して何を考えているかがとても大切なことだと思います。