何で知ったかは覚えていないが、
私は小学生の頃、小川範子という
女優さんが大好きだった。
服装、髪型まで真似していた。
時代がもう少し遅ければ、
自らをオガワーと呼んでいたかもしれない。
何せ、CD-ROM2のコレまで
持ってたんだから、筋金入りのオガワーだった。
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(写真拝借)
彼女は、歌も歌っていた。
これがなかなかいい曲揃いなのだが、
スマッシュヒットはなかった。
いつの時代も、いい曲だから
売れるということはない。
その中に、甘い涙という曲がある。
こういう気持ち、口にはしないものの、
老若男女問わず、誰しも大なり小なり
思ったことがあるはずだ。
自己嫌悪に陥るか、他人に
嫌なやつと思われるから、なかなか
口に出来ない思い。
甘い涙は、友達に恋人が出来て、
祝福する気持ち半分、やきもち半分
…いや、上手くいかなければいいのにが7割。
そんな気持ちを表現した歌。
“知っているのよ
彼に今日さよなら言ってきたの
ツライ気持ち分かるのに
ごめん 心の中のどこか
恋に破れ戻ってくることを願っていたの”
私は、この歌を聴いたとき、
なんて正直な思いを綴った歌詞だろうと思った。
あまり人に知られなくない後ろめたい
感情だと思うのよ。作詞家自身が
そういう経験しないと、きっと書けないはず。
声を大にしてまでは言えないけど、
密かに共感できるよね。いや、むしろ、
「そんな風に思ったことないわ。
アタシはいつだって友達を応援するわ」
なんて言うやつぁ嘘つきで偽善者だと思うね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/39/cf5456d40515d4c85ecfb94a7402312e.jpg?1675003655)
別に恋愛でなくとも、
例えばライバル的存在が、
順風満帆・前途洋洋でいると、
一回コケてくれへんかなとか思うでしょ。
えっ?思わへんてか?
いや〜、そりゃ私の恥部を晒してしまったな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a9/3b51d0d436a0e0313b1d9398480c813a.jpg?1675004162)
しかしながら、煩わしく思う人を
応援しようなんて思えまっかいな。
そういう人とは、顔を合わさん方が
精神衛生上いいと思うね、私個人的には。
可愛いとは言えない子がいた。
そんな彼女が、中学生のとき、
好きな子にバレンタインチョコを渡した。
『受け取ってもらえなかった』と
作り笑顔で涙を堪えながら戻ってきた。
ごめん
こんな時が来るのを待ってたなんて自分が
気まずくて嫌いになる
(作詞・川村真澄)
甘い涙を聴くと、彼女を思い出す。
ではでは、またね。