私のお客さんに、頭を抱える人がいた。
今は、もう敢えて声掛けはしていない。
その人は、私だけでなく他の人にも
不快がられることをするので困っていた。
一番の不快は、私が人と話しているのに、
割り込んで遮ってくること。
話が終わるのを待つとか、タイミングを窺う
なんて言葉は彼の辞書にはない。
あ、あれだよ、あれ。お母さん同士で
雑談をしてるときに、子供が
「ねぇねぇお母さん」と服を引っ張って
気を引こうとするアレ。彼は、それを
するのだ。
更に、話が長い。
辟易するほど長い。
ある程度までは愛想笑いで聞けるが、
途中から口角が下がり始め、
目が据わってくるのが自分でも分かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/95/b15efcf87572e3de2050b2d7d98e79b4.jpg?1677601189)
更に悪いことに、話の境目がない。
そろそろ離れたいのに、切り上げどころが
ないので「では、これにて」と言う
タイミングが難しい。大縄跳び初心者が、
大縄に入り込むタイミングくらい難しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/fc/28a78b64e3a34927ff0a26d948e07ffb.jpg?1677595168)
私だけならともかく、初対面の人にも
同じことをするので、申し訳なく思っていた。
彼の餌食になっている人を見ると、
やはり心ここに在らずの虚な表情を
浮かべているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/27/234a4908b0b7374a2020d156229a6153.jpg?1677595542)
ショーが終わり、お客さん達は帰り、
会場には出演者しかいない状況でも、
構わず長々と話し始める。
今思えば、彼はそういう特性の
持ち主だったのかもしれない。
元警察官なのだが、ちゃんと仕事できて
いたのだろうか…。
コロナ自粛期間のおかげと言うべきか、
彼とは連絡が途絶えたのでヨシとする。
ではでは、またね!