12月26日、12月議会最終日に議員提出議案として「水谷元市長の辞職勧告決議」を提出したが、結果は、8人が賛成しただけだった。
議会は、市長給与3ヶ月間の減額で市長が責任をとったことを追認した。
<反対討論>
議案第66号 桑名市長および副市長等の給与の特例に関する条例の特例に関する条例の制定について(反対)
桑名市は、3年間で4人の職員が逮捕されるという全国的にも大変不名誉で、また異常な事態であると言わざるを得ません。
特に、今回の競売入札妨害事件では、職員2名、市長の後援会のメンバーである業者、市長の私的運転手も逮捕されました。
市長の私的運転手が仲介役となって、市長の後援会に入っている業者が公共工事を落札しました。市長は、職員でもない私的運転手が市役所庁舎内に自由に出入りすることを長年にわたって黙認してきました。そのため、職員はこの市長の私的運転手の背後に市長がいると感じ、その要求を断る事が出来ず、今回の不祥事につながっています。市長の私的運転手が競売入札妨害事件に関与している以上、市長には大きな政治的責任があります。
しかし、市長は、度重なる職員の不祥事に対して、職員の管理監督責任と道義的責任をとって、給与を3ヶ月間53%減額するだけです。何故、市長は自らの政治的責任を認めないのですか。多くの市民は、当然、市長は辞職するものと思っていたので、市長が辞職しないことに大変強い怒りを感じています。
また、総括の副市長についても、職員ではない人間が自由に市役所内に出入りしてきたことを黙認してきました。副市長は、職員を守るためにも市長に進言すべき立場にあります。それを怠っていたことに対して大きな責任があります。不祥事再発防止対策の一環として、風通しのよい職場にするために部長室の間仕切りを取りましたが、そんなことでは解決しません。ものがいいやすい職場になるように、本気で取り組むなら、副市長、あなたが、率先して市長に言うべきことを言う、きちんと苦言を呈することではないでしょうか。
今回の不祥事事件は、市長の給与を3ヶ月間53%減額するだけで、責任をとったことにはなりません。政治的責任をとって直ちに辞任すべきです。
副市長についても3ヶ月間13%の給与減額は少なすぎます。
よって、議案第66号には、反対です。