猛暑の中
○柱霊園、お墓参りに~
いつもの場所の水道で水を汲もうと車を止めた
そこに犬ちゃんがいたのだ(小さなシーズー犬)、捨てられたのか?迷子か?
蛇口を押しながら
私 どうしたの?
犬 ・・・(返事するはずない)
バケツに半分ほどの水を汲んで、その場を去り
車で4~500メートル先のお墓に着いた
するとなんとそのワンちゃんがついてきたのです
まさか~と思ったが
Uたーんすると間違いなく横断して
私たちの車のそばに来たのです
焼け付くように舗装されたアスファルト道路を~
素手で道路に手を当てたが、熱い
主人に
このまま放置したら、死んじゃうわよね、
どうしようか?
主人
お参りしてから考えよう
道路から少し入ったところにお墓があります
お参りしている間
おとなしく日陰を見つけて待っていました
さー帰ろうと思って車のドアーをあけたら、自分でさっさと乗ってしまった
よほど暑いのでしょう、バケツの水を沢山飲み
気のせいかと思って、一度車から降ろすと
また自分で車に乗ります
主人
お前が面倒見れるのならこのまま連れて帰ってもいいよ
私
うちの子になる
ワンちゃん・・・
私の頭の中はぐるぐる回り始めた
名前はなんと付けようか
これから首輪と紐、シャンプー、トイレ用品など~買い揃え
明日は病院え連れて行って~~
だけど黙って連れていってよいのだろうか?
この広い霊園に人影はない、野犬、カラスに襲われる
たまに清掃車が通るだけ
すると主人が
管理事務所に一言、言って帰ろう
事情を話すと
すでに飼い主が届け出ていた
すでに2時間もたっている
事務所の人が携帯で連絡すると
いまも霊園の中を探していると返事があった
よかったと思い
飼い主が現れるのを待った
すると中年の奥様が駆け足で事務所に入ってきた
私に抱かれていたワンちゃんは飼い主の声を聞いて飛び降りた
その奥様の喜びようは、とても書ききれません
(ご主人は泣きながら車を運転し2時間も探し回ったのです)
そして日没まで探すつもりでした~と
子供さんがいないのでしょうか
わたしたちの、娘です
もう10才にもなっています、生きても後数年
出来る事なら我が家で看取りたいと~~
なんども何度もお礼を言われて、とうとう名刺交換まで~~
東京の方でした(個人タクシー)
長い感動の対面も終わり
帰るとき
奥様は
有難うございましたー
と言って流れる涙を拭きながら頭は地に着く程に腰を曲げ
いつまでもいつまでも戻さなかった
よかった、よかったと思いながら
どっと疲れが出てしまった
束の間だったが
わが子になる事を考え
不安そうなハナちゃん(後でわかった)を抱いた
あのぬくもりは忘れられません
何時間ぶりでしょうか
お母さんに抱かれる
ハナちゃん
躍動続ける印西牧の原