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学びつづけて

歴史がゆっくり大きく動いています。学び続けて50年。日々新鮮に感じたことを「徒然なるままに」書き続けます。

在日韓国人ピアニスト崔善愛(チェ・ソンエ)さんのこと

2018-07-19 12:51:48 | 日記
「しんぶん赤旗日曜版」7月1日号に掲載された在日韓国人ピアニスト崔善愛(チェ・ソンエ)さんの「朝鮮戦争の歴史は日本の歴史の一部でもあります。悲惨な朝鮮戦争は誰によってなぜおこったのでしょうか。米朝会談は、それを考える機会になることを願っています」の言葉が私の心を打った。崔善愛さんとはどんな人なんだろう?岩波ブックレット「〝自分の国〝を問いつづけて」を読んだ。崔善愛さんと三宅進さん夫妻のCD「ZAL」(ポーランド語で憂い、悲しみ)を入手して聞いた。私は知らなかった。

「私が指紋押捺に屈辱を感じるのは、その裏に、戦争を起こし、行い、侵略した、その時の人の心を見るからです。植民地時代に日本人が韓国・朝鮮人を支配し侵略したように、今指紋によって、自分の国の持ち物のように、私たちの感情を無視し、服従させようとしていませんか」ー崔善愛さん。

 37年前の1981年、21歳の崔善愛さんは父の牧師崔昌華(チェ・エチャンホア)につづいて指紋押捺を拒否した。6歳年下の妹が「友だちは押していないのに、なぜ自分だけが押さなければならなの?」と疑問を口にした。その言葉を聞いて善愛さんは「私は日本社会から受けた差別や屈辱に慣れてしまっているのではないか。このままではいけないのではないか」と自問した。マスコミの注目を集め指紋押捺拒否運動は全国的に広がりを見せ、支援の輪も広がった。

 米国への音楽留学、指紋押捺をしていないことを理由に再入国不許可。崔さんは「再入国不許可処分取り消し訴訟」を起こし、高裁で一部勝訴したが、最高裁で敗訴。永住権を失い14年間、180日〜1年のビザを更新した。2000年、指紋押捺制度廃止とともに特別永住権を回復した。

 1955年 指紋押捺制度の実施
 1982年 外国人登録をはじめる年齢を14歳から16歳へ。
 1985年 「黒インク」を「無色透明」にし、「回転指紋」を「平面指紋」に。
 1987年 指紋は原則生涯一回のみに。指紋拒否者は5年の切り替え期限を2年に短縮される。
 1992年 永住者のみ指紋押捺廃止。
 1999年 制度全廃(2000年施行)

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