「押忍、4回目です!」
「まだできないのか?!ダメだな!」
移動稽古の回転後ろ横蹴り。 かなり難しい。
家でも練習しているが上手く出来ない。
「君、名前(名字)はなんというんだ」
「押忍、村田です!」
「小さく書いてあるからわからないだろ!。道着には もっと大きく書くんだよ!」
最近では個人情報だか何だか知らんが
道着に名字も書かない奴がいるが
時々殴りたくなる。
当時の先輩たちが見たら間違いなくひっぱたくだろう。
稽古後 拳立てをやっていると
「拳立ては帰ってウチでやれ!。他の人の邪魔だ!」
怒られまくりである。
前田先輩が呆れて横で見ていた。
しかしなぜかムカつかない。
納得させるものが山崎先輩にはあるからだ。
のちに この時の稽古がトラブル時に役立った。
頭でいちいち考えて行動していては遅いのだ。
実戦ではやられてしまうのだ。
他にも
「道場生同士で仲良くするな。今 君の横にいる奴は倒さなくちゃならない敵だぞ!」
「疲れきって帰っても必ず寝る前に拳立て50回」
「君の拳はタコでもなんでもない。一回学校の下駄箱(の一番固い所)叩いて潰せ」
「君の蹴りはカッコ悪いな。本当に威力ある蹴りは誰が見てもカッコいいぞ!」
「拳立て100回で自慢するな。館長の稽古は千単位、万単位だぞ」
山崎先輩に指導を受けたのは半年間30回くらいだったが
空手の根本的なところで大切な事を学んだと思う。
今思うとゾッとすることばかりだが忘れてはならない事だ。
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