湘南空手道連盟OB会

⑮ 予感

しばらくたって

同じクラスのMとその仲間が微妙に暴れ出した。

俺も根村もちょっかいを受けたが やり返す前に吉川先生に止められた。

先生が間に入ってくれたのは良いがおかげで目をつけられる事になる。

毎日根村と腕相撲特訓をやっているのもよく思われていなかったが
あまり気にしていなかった。
(その後 調子に乗って失敗してしまうのだが)

 そんな調子でだいぶ体力もついてきた頃 道場にひさびさに延原が来た。

自由組手をやってみたが だいぶ優勢に戦えるようになった が
いきなり上段肘打ちをもらった、星が飛んだ。

仕切り直して再び始めたら今度は金蹴りをもらった。
延原の上足底(中足)は目標に正確に垂直に入ってくる。

一発で倒れた。 痛え!。しかしひどいな。

そそくさと延原は自転車で帰ってしまった。

「大丈夫か、村田。帰り送ってやるよ」

丸山先輩が声をかけてくれた。

「延原さすが強いですね。全く敵いません」

「いや、そんな事もないよ。村田がしつこく攻めるから延原も必死なんだよ」

そんなものなのか?。

おかげで延原の打撃にもだいぶ慣れてきたようだ。

だいぶ暑くなってきた昭和48年7月のことだが

なんか始まりそうな予感がしていた。
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